次世代のロボット、NAO EVOLUTION

 ヒューマノイドロボットにおけるグローバルリーダーであるAldebaranは、NAOロボットとして第五世代にあたる、インタラクティブで、自律機能を備え、完全にプログラム可能な最新のロボット、NAO EVOLUTIONを発表します。

NAOは、すでに特定の研究や教育目的で活用されており、5000体以上が現在70カ国で稼動しています。
新機能を備えたNAO EVOLUTIONは、多方面にわたる企業や、コンテンツメーカー向けの革新的なアプリケーション開発を見据えた、今後への大きな一歩です。

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仏Aldebaran Robotics(アルデバラン・ロボティクス)日本支社は、6月16日と17日に、同社が創業以来、研究・教育用プラットフォームとして展開しているヒューマノイドロボット「NAO」の最新型「Nao Evolution」の内覧会を行なった。

Aldebaran Roboticsはソフトバンク株式会社が78.5%の株式を所有する同社の子会社で、6月5日にソフトバンクから発表されたロボット「Pepper(ペッパー)」を開発した会社でもある。


NAOについてはこれまで同様に大学や研究機関などのほか、高校や高専への販売に力を入れるという。
価格はおよそ100万円。

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NAO EVOLUTIONは、最新のオペレーティングシステム、Naoqi 2.0を搭載しています。このシステムは、感情認識ができるロボットPepperを含め、当社のすべてのロボットを制御しています。

簡単で自​​然な音声対話を目指して設計されたNaoqi環境には、対話エンジン、感情認識エンジン、そしてNAOに命を吹き込むシステムAutonomous Life(自律的な生命)が含まれています。
 
Aldebaranが設計するすべてのロボットは、同じ技術とオペレーティング·システムを共有しており、あるロボットから別のロボットへ、最小限の調整だけでアプリケーションを転送できます。

この意味でAldebaranは、複数のヒューマノイドで使用可能な、 共通の「プラットフォーム」を作成するという挑戦に成功し、同じ先進的なソフトウェアの恩恵を受けることができるようになりました。

NAO EVOLUTIONはまた、人間とロボットとの対話を容易にし、開発者が複雑なシーケンスを自らプログラムすることができるよう、機能を改善しています:

ロボットの容姿の改善、新しいアルゴリズムを使用した顔の検知と認識の向上。

4つの指向マイクを使用して音源位置を改善。

新しいサウンドテレメータを使用して、1センチメートル(0.39インチ)から3メートル(9.8フィート)の検出範囲で障害物検知および距離推定機能を向上。

より強力なバッテリー(48.6ワット/時間)により、動作モードでのNAO EVOLUTIONのバッテリ寿命は約1時間30分、旧モデルより30%以上の向上。

 

NAO EVOLUTION は旧モデルと同じ大きさ(高さ58センチ、1.9フィート)ですが、以下のように改善されました:

首、腰、脚、足首をメタルギアで強化。

足音の騒音や摩擦を低減させるソールでより静音設計に。

フィンガーグリップにより、対象を的確にそして簡単に掴む。

「今回の新たなフェーズは、様々な目的に活用できるヒューマノイドロボットを可能な限り数多く提供する、という当社の企業理念と完全に合致しています。」と、Aldebaran創設者兼最高経営責任者(CEO)Bruno Maisonnierは述べ、次のように続けました。「学校、大学だけでなく、企業や開発者コミュニティに当社のロボットを保有してもらい、将来にわたりNAOの成功を確かなものにするアプリケーションを作成していきたいと考えています」。

NAO EVOLUTIONは地域別のパッケージ価格で販売されます。

販売パッケージには、フルレンジで提供されるソフトウェアとサービス、1~3年のアフターサービスと保証が含まれます。

Aldebaran、NAO、Pepper、Naoqiの名称およびロゴは、フランスおよびその他の国でAldebaranの商標として登録されています。

Aldebaranについて  

Bruno Maisonnierによって2005年に設立され、フランス、中国、日本、米国にオフィスを構えるAldebaranは、自律型ロボットのデザイン、製造、販売にかかわり、人々の幸福に貢献しています。最初の製品NAOは、5000体以上が世界70カ国で研究と教育用のプラットフォームとして、現在活用されています。Aldebaranはロボットの開発·製造にかかわる500名の従業員を擁する、ソフトバンクグループ傘下の企業です。