<安藤大作氏の幸福論> 

現代人の自己否定は、その人が勝手につくりあげたものだと考えています。 
誰かから否定されたわけではないのに、自分の意識が「おれは駄目だ」「認められていない」と思ってしまう。 

人間の心が100としたら、普段意識できるのは5%で、95%は無意識の世界です。 
「俺はこんな男だ」「これしか俺にはできない」と言っているのは、この5%です。 

ところが、化石のようになった95%を穿(ほじく)り出すと、段々自分の思考パターンや可能性が見えてくる。 
おもしろいもので自分を穿り出した分、他人の心も見えるんですね。 

親と分かち合って繋がりを感じた時に、人間は優しくなれるし、万物への愛しみが生まれる。 

身の回りの友達、同僚、これも確かに大切な絆でしょう。 
だけど親や先祖というもう一つのパワーが、これとクロスすることで人間は無限の幸せが、得られるのではないでしょうか。 

どんなマイナスの環境に生まれたとしても、「それを変えるために自分は生まれてきた」 「そんな自分だからできることがある」と思ったら、すべて感謝、すべてオーケーです。 

そこに幸福感、心の安らぎを覚える人が増えていけば、この国はもっと優しくなり、もっと輝くはずです。