マーケティングが顧客を連れてくるってホントなの。 
前作『地域再生の罠』(ちくま新書)に続く、顧客や地域とコミュニティをつくる「商業経営の本質」が見えてくる全16話。 

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                   久繁 哲之介 (著)   出版社: 商業界 


<Amazon書評> マーケティングの本質が分かる傑作! By aa 

書評メルマガ「Webook of the Day(松山しんのすけさん主宰)」で次のように紹介されていたので読んでみた。 

販売者が売りたいものより先に、消費者がやりたいことを創る戦略。 
顧客から応援されたいと思われる下心を感じさせない工夫。 
売りたい下心を売場スペースを減らし、店内に顧客との交流の場を創る。 
など、商いの原点回帰が楽しい。 
シャッター街を救う各地の取り組み、まだまだありそうだねぇ。 
地域活性化の弁証法的考察が、心を温めてくれる。おすすめの一冊。 

読んでみて、松山さんが感じたとおりの良書でした。 
私が最も感心したのは、本書の帯「マーケティングが顧客を連れてくるってホントなの?」の絶妙さ。 

一見では、マーケティングを否定しているように読めるが、実は否定しているのは、マーケティング全般ではなく、「販売者の売りたいだけの下心、顧客不在の表面的で短期的な戦術」です。 

本書は、実存の商店主たちが奮闘する実話を通して、マーケティングの本質が分かる傑作です! 

Part1 コミュニティをつくる起業家6つの「物語」 
第1話 コミュニティの拠点「サードプレイス」を創る 
第2話 スローフードで、コミュニティを広げる 
第3話 お金と時間が無くても「シェア」で起業できる 
第4話 「私益より公益」の心が伝わると、顧客が増える 
第5話 「戦略的赤字施設」で、顧客の共感を得る 
第6話 「失敗に学べる、応援される」経営者になる 

Part2コミュニティをつくる3つの「調査と戦略立案」 
第7話 顧客の行動を観察する「エスノグラフィ」 
第8話 顧客の本音を探る「グループ・インタビュー」 
第9話 「交流・効率・高級」の3コウ戦略 

Part3コミュニティをつくる7つの「方法」 
第10話 店主の趣味を活かすコミュニティをつくる 
第11話 日替わり経営者が新たなコミュニティをつくる 
第12話 顧客の「したい事、関心事」で、顧客と繋がる 
第13話 店主の技術を教える教室コミュニティをつくる 
第14話 高齢者と若者が共存できるコミュニティをつくる 
第15話 街コンで「若い男女が繋がる」店・地域をつくる 
第16話 ニュースレターで「地域コミュニティ」をつくる