なぜ、「これ」は健康にいいのか 順天堂大学医学部教授 小林弘幸 (著)
誰もが、病気になんかなりたくない、そう思いながら生きています。でも実際には、病気になりやすい人となりにくい人がいます。
自律神経とは内臓や血管の機能をコントロールする神経のことで、交感神経と副交感神経に大別されます。
自律神経の研究が進むにつれ、これまで謎とされてきたさまざまな症状の原因がじつは交感神経と副交感神経のバランスが崩れたことにあるのではないか、ということが、最近、わかってきたそうです。
逆にいえば、交感神経と副交感神経のバランスをじょうずにコントロールできるようになれば、病気になりにくくなるといえます。
それだけではありません。
自律神経のバランスを整えることで、心身の調和がとれ、潜在能力も含めた「持てる能力」のすべてを100パーセント出し切れるようになるのです。
自律神経のバランスを整えるポイントは、「ゆっくり」です。
「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。
そうすると、自律神経のバランスが整いはじめ、あなたのすべてが変わります。それも、すべてよい方向に変わっていくはずです。