団塊世代が引退の時期を迎えるとともに、 
  
若年労働力人口の減少傾向が鮮明になり、 
  
世界をリードして、日本の労働力人口は減る。 
  

これからは、 
  
【社会のリソース】をしっかり活かすという視点が、重要になる。 
  
  
一人ひとりの就労能力を最大限に活かすことが、求められている。 
  

100%稼動できる人だけに仕事の場を提供することは、 
  
個々の事情でフル稼働できない人を労働市場から脱落させ、 
  
社会全体で保有している貴重なリソースを捨てることになり、 
  
非効率な方法である。 


無理が利かない人には仕事量や勤務時間を減らすなど、 

個々の事情に対応した労働環境を提供することで、 
  
誰もが働き続けることを可能にする。  
  

みんなが働くから、 
  
一人あたりの労働負荷は減り、長時間労働は必要なくなる。 
  
  
企業が個別に効率化を進めると、 
  
社会全体では合成の誤謬を起こし、結果的に非効率になる。 
  
  
社会のリソースを活かしきって全体の効率化をはかると、 
  
個々の企業単位では非効率に見えても、 
  
社会全体では効率的になる。 
  
  
だから、北欧では、 
  
世界最上位の所得水準を維持し、豊かな社会を実現している。 
  
  
  
人手不足経済のもとでは、 
  
企業が女性や障害者、シニアのベテラン社員を、 
  
戦力として活かしきることが、 
  
少子高齢化社会における社会との調和につながり、 
  
結果的に、企業競争力を維持することになる。 
  
  
そして、 
  
最前線を若手が担い、ベテランが後方から支援するなど、 
  
若手とベテランが、ともに活き活きと働けるしくみをつくることが、 
  
求められている。 
  
  
  
人生の先輩が活き活きしていない職場から、 
  
お客さまに提供する魅力的な価値を生み出すことは出来ないのだから。