2008年のテーマは、史上空前の過剰流動性。 

 ファンドを市場に任せて破綻させれば、金融機関にまで連鎖する。  

 FRB、ECBは、それを防ぐためなら必要な資金を市場に注ぎ込む、 

 金融危機を避けるためには、マネーをいくらでも供給するという 

 強い意思を示している。 


(1)FRBなどによる主要国の中央銀行が放出した過剰流動性が金融市場に残る。 

(2)米国を中心に欧州、英国、カナダ、スイスの中央銀行が協調して低利の資金を 
   無制限に供給し、資金を必要とする金融機関にピンポイントで融資するシステムを 
   構築した。 

(3)原油相場の暴騰と増産によって、オイルマネーの資金量が激増した。 
   増勢は今後も続く。 

(4)政府系ファンドの資金量は100兆円を大幅に超えた。 
   サウジアラビアもファンドを立ち上げる。 
    
(5)過剰流動性が、投資機会を求めて金融市場に渦巻いており、商品、株式に大挙して 
   向かう。 


しかし、2009年、2010年以降をこの延長でとらえると危険!! 


長期金利の上昇、そして「円安」の兆候が顕著になったとき、 
あらゆるシステム、制度の再構築を暴力的に要求する。 

「国と国民と公と官」、 
世界の中の日本、アジアにおける日本を構想する軸として、しっかりとしたぶれない 
認識を培う必要がある。 

官に国を代行させてはいけない。 
そのためには、道州制によって政治のシステムを変えなければならない。 


また、アジアと一緒になって価値づくりに取り組む2010年代のテーマ/課題として、 
「環境・温暖化対策につながるモノづくりネットワークの構築」がクローズアップされる。 

そして、 
国内では食(農業、水産)の課題が明確になり、その過程でJA解体が行われ、 
食ビジネスのインフラ(プラットフォーム)が整備され、地域に密着した固有の 
価値づくりビジネスが隆盛を迎えるのではないか。 


さらに、 
企業経営の質を見極める動きが、社会の潮流として顕在化する。 

価値創造プロセスの進化による業績向上と、団塊世代の退出による人件費低下による 
業績向上を峻別し、過去のスタイルの経営者を退場させ、もっとすなおな価値づくり 
のプロセスが構築される。 



その結果、 
日本は、アジアの一員として、「調和と共生」をテーマとした希望に満ちた世界に向け、 
確実な歩みを始める。 


過去からの束縛を払拭して、2011年が新たなスタートの年になる。 


だから、 ”これから”が楽しくなる。 




★日本農業復興の途