企業が収益の極大化、自己資本利益率を重視した経営に邁進していれば良い時代は終わり、 

新たな経営の質が問われる時代がきた。 

そもそも社会にとって有用な価値を創出し、提供することが企業の存在意義であることを、 

再認識しなければならない。 


そのために、情報技術をはじめとした時代環境の変化が引き起こす直接的な変化、さらに 

それが企業のあり方に与える影響を洞察し、企業経営のあるべき姿を構想し、みずからを 

時代の流れに応じて変えていく企業へと進化させる必要がある。 


そして、企業を取り巻くステークホルダー(市場/環境/人間/社会)の期待と企業目的の調和をはかり、 

社会の期待や価値観を積極的に企業活動に取り込み、社会に意義のある革新的な取り組みを展開し、 

企業の存在価値を高いレベルで実現することが求められている。 


このことは、企業が将来にわたって変化を遂げる社会環境、市場に順応し、持続可能なビジネスの 

展開につなげることができる。 


新たな市場やお客様を開拓するだけでなく、複雑化する社会的課題の解決とビジネスを 

長期的視点で両立させる
ことは、企業が持続的に成長するための将来基盤となりうる。 



わたしたちは、「サブプライム」に代表される企業の利潤追求による行き過ぎた信用創造を 

修正するにあたり、企業のあり方、枠組みを原点から見直す時を迎えている。 


これからを、 

”経済・産業の発展から、一人ひとりの意識の成長・進化”につなげていきたいと思う。