人生という名の遊び場で、いま、ここを活かされ、すてきに活きる

時代の本質をとらえた、心に残るすてきなメッセージ[構想、視点、こころ]と、新たな気付きをあなたに届けます。みずみずしく、活き活きとした、すてきな旬(ときめき)を一緒に探しにいきましょう。      ◆◇たきがみ博士が選ぶ”すてきなメッセージ”のおすそわけ◇◆

2009/04

世の中は常に変化している、社会との良好な関係を維持するために、企業は変化しなければならない。 


経営者は、何を目指して何を変革するか、その想い、ビジョンを語り続け、主体として取り組む社員と共有し、社員の個性を尊重し、その生活を重視し、変革のエネルギーの解放に取り組むことが大切である。 


社会と企業をつないでいるのは、一人ひとりの社員である。 


企業を変えるのではなく、企業が変わり続けていくために、社員を単なる労働力ではなく、表情も個性も意思もある個人と位置付け、社員に気持ちよく踊れる舞台を提供する。 


社員を輝かせるしくみは、社員を活性化し、企業を輝かせ、そして世の中も輝かせる。 

誰もが幸せに生活できる経済社会を実現するために、いまこそ、企業の存在意義、企業が社会に提供する価値、そのものの意味づけ、位置づけを、再設計することが求められている。 


お客さまの期待に応える価値とは何か、また価値を提供するためにいかに取り組むべきかについて、考えてみたい。 


お客さまにとって商品は手段であり、求めている価値そのもの[目的]ではない、お客さまは目的的価値である”あらゆるプロセスの経験価値”を求めている。 


お客さまの期待に応えることを追及する時、お客さまを「購入者」として位置付けるのではなく、「利用者」としてとらえる必要がある。 


お客さまを商品・サービスの「購入者」とみると、その物理的機能、性能でお客さまを満足させようとするが、お客さまを「利用者」としてみると、商品・サービスを利用する一連のプロセスで、心地良い感動を経験していただくことを、目指すようになる。 


そして、メーカーに求められたモノの品質、納期、原価は必要条件になり、メーカーの競争力の源泉としての充分条件は、お客さまの経験価値を構想する力とデザイン力に移っていく。 

まさに、メーカーは手段的価値の提供から、目的的価値の提供に進化することを求められていると言える。 


「経験価値」とは、製品やサービスを使用して目的を達成するまでの一連のプロセスの心地良さおよび達成感を、お客さまの体験レベルで確認することであり、一人ひとりが感じる感動や快楽などが価値表現になる。 



金融、経済危機で新しく社長が就任するたびに、ものづくり力強化を唱えており、いまだに「メーカーは工場でモノを作って売る」という発想から、脱却できていないといえる。 

先端技術でテレビやDVDレコーダーを作っても、期待できるのは買い替え需要であり、買い替え需要が一巡すれば市場はまた成熟する。 

商品をいかによく作るかでなく、お客さまの経験価値をデザインし、心地良い感動を提供する新たな市場を、いかに創造するかが重要になる。 


◇「経験を売る」という戦略コンセプト 

  アップル社がお客様に提供するのは、 [iPod] という商品だけでなく、音楽を編集したり、 
  他のユーザーとプレイリストを交換するためのソフトウェア [iTunes] や、一曲単位で 
  楽曲が買える [iTunesミュージックストア] である。 

  さらに、アップルストアで使い方を学んだり、様々なことを無料で相談できる環境を 
  用意している。 

  一般的にはこれらのことを、 アップル社が[iPod] のコモディティ化を避けるために 
  しくみ化した方法論として理解されているが、お客さまの期待に応える“経営者の想い” 
  まで踏み込んで、理解することが重要である。 

  これらはすべて、お客さまが音楽を楽しむために必要な一連の経験環境を整備するという 
  想いに基づいており、従来のモノ(商品/サービス)の機能、性能を提供するという思考の 
  枠組みとは異なっている。 

   
◇経験価値マーケティング 

  お客さまニーズを充足する商品の機能、性能や品質といった商品、サービスそのものの 
  価値ではなく、お客さまが購入したり使用する過程の体験から得られる経験価値を、 
  お客さまとともに創り出すための“経験環境”をデザインすることが大切になる。 

  - 企業の視点で価値を定義し、商品、サービスをつくり、お客さまに価値として 
    一方的に提供するモデルの限界 

  - 後継新商品投入によるリセット型マーケティングおよびSTP*型マーケティングの限界 
      *Segmentation(市場)/Targeting(顧客)/Positioning(商品) 

  - 「プロダクトアウトではなく、マーケットイン」、「お客さまの視点でモノづくり」 
    などの考え方は、商品、サービスを提供するという考え方に帰着 

  - 企業が提供できるのは、その経験を形成する環境(経験環境のデザイン)であり、 
    お客さまの経験そのものをコントロールすることはできない 




<ビジネスの”ウィンブルドン現象”> 

映画業界の創成期には、監督も脚本家もカメラマンも、そして俳優たちも、みな映画会社の社員であったが、しだいに、プロデューサーという専門家が生まれてきた。 

そして、固定費削減の観点から、監督も俳優も、そしてプロデューサーも、みな外部化され、個別に契約されるようになってきた。 

また、投資リスクを分散するために、外部プロデューサーが資金調達の責任を担うという形式もできてきた。 


映画業界の企業は、誰に何を価値として提供しているのだろうか、手段を外部調達するファブレス(工場を持たない)企業の取組みと、お客さまの経験価値を構想、デザインする力を外部調達する取組みの帰結は大きく異なるのではないか。 

会社のために身を粉にして働き、会社が人生の大部分を占めていた時代がありました。 


そして、会社に勤めていれば、安心して家族を養っていくことができました。 

だから、自分は会社の一部であるという意識が強く、仕事以外でも会社の名刺を出して、 

△△会社の○○ですと、自己紹介をする人が非常に多かった。 

○○さんは、会社があるからこそ社会的に認められる存在であり、会社は社員という 

“無私”の存在によって成立していたともいえる。 


しかし、世界金融危機が起こると、会社は生き残りのため、“個”を切り捨てています。 


いま、“個”が生き延びるためには、自分をブランドとしてとらえ、“個のブランディング”を 

推し進めるしかありません。 


自分という“個のブランディング”、自分というブランドの固有価値を高めるために、 

みずからの機能的、情緒的価値、パーソナリティーを見究め、メッセージを発信することが、 

大切になります。 


なお、個としてのブランド価値を持つことは、欧米型の自分を守るための主張、個人主義を 

標榜することではありません。 


自分というブランドを、世の中で活かし、お役に立たせるために、“個”を見つめ続け、 

みずからの意味付け、位置付けをデザインし、“個のブランディング”に取り組むことが、 

すてきな世の中への入り口につながるのではないかと思います。 

企業の利潤追求による行き過ぎた信用創造を修正するにあたり、 

企業のあり方、枠組み、経営そのものが問われていることに気付く必要がある。 


企業が収益の極大化、自己資本利益率を重視した経営に邁進していれば良い時代は終わり、 

社会の期待や価値観を企業活動に取り込み、社会に有用な価値を提供することが、 

企業の存在意義であることを再認識しなければならない。 



世の中の一人ひとりの生活をより良いものにし、社会を良くしていくための手段として、 

企業は生まれた。 

そして、社会は豊かになり、わたくしたちの生活も豊かになった。 


だが、生活を豊かにするための手段だった企業が、次第に目的化し、いつの間にか 

企業の発展と生活の豊かさとが乖離し始めた。 


生活のために企業で働いていた人々が、企業のために生活を犠牲にするようになった。 


企業の経営者も、社会を豊かにするのではなく、社会を市場として企業を豊かにしていく 

姿勢を強めてきた。 

このままでは、社会のすべてが市場化されかねない。 


企業活動の目的は、顧客の創造ではなく、人々の生活の向上でなければならない。 



企業は、労働力をはじめとした生産要素を使って、人々の役に立つ製品やサービスを 

社会に提供してきた。 

企業活動が増大すればするほど、社会は豊かになり、 

社会はその見返りとして、企業に利益を与え、その活動を支援してきた。 


まさに、企業活動を効率化することが経営の課題であった。 

企業は社会を、自社の製品やサービスを購入してもらう市場、必要な労働力や資金を 

入手する市場ととらえていた。 


だから、企業は社会とは目線の異なる場所にみずからを置いて、社会研究や生活者研究を 

してきた。 

社会や生活者との共生ではなく、観察であり、そこから何がとれるかが最大の関心事であった。 

そして、社会の隅々を市場化してきたのである。 



いま、企業に求められているのは、みずからを経済的存在から社会的存在へと進化させ、 

企業にとって、社会は市場ではなく、みずからの存立基盤であることを、あらためて 

認識すべきである。 


社会から何がとれるかではなく、社会に対して何を価値として提供できるかが、 

企業の社会観でなければならない。 


経済の論理だけで企業を考えることは、適切ではない、問われてているのは、企業の 

社会性である。 


社会と別に企業があるわけではない、企業はみずからの目線を社会に合わせ、 

企業と社会の間にある壁を取り壊し、社会との共生を志向することから、すべては始まる。 

いま、企業に求められているのは、自らを経済的存在から社会的存在へと、進化させることなのではないだろうか。 

日経ビジネスオンラインで取り上げられた伊那食品工業の取り組み[いい会社をつくりましょう]を通して、これからの企業の存在意義について、気付きをお届けできれば幸いです。 

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<社員の幸せを通して社会に貢献すること> 

 ・会社は何のために存在するのか。 
  人間すべての営みは人が幸せになるためにある。企業や組織、あらゆる団体は、 
  人間が幸せになるために作ったもの 

 ・会社の目的は売上高や利益を伸ばすことではなく、社員を幸せにしたり、世の中を 
  良くしたりすること。 
  売上高や利益はそのための手段でしかない。 
  商品やサービスを通して社会に貢献していくのは、企業の役割の1つであって、 
  すべてではない。 

  企業は、もっと人の幸せへの貢献を考えなければならない。 



<何かよくなった、そう感じることが会社の成長> 

 ・オフィス環境がよくなった、駐車場が広くなった、食堂がきれいになった。 
  どんな些細なことでも、前よりよくなったと従業員が感じられれば、それが 
  モチベーション向上につながる。 

  売り上げが増えることが成長ではない。何かがよくなったと従業員が実感できる、 
  それが、会社の成長。 


  
<成長は善ではない> 

 ・企業の成長は年輪を重ねるように、地道なものでなければならない。 

  そして、身の丈に合った腹八分の成長でなければならない。 

 ・どんなに厳しい環境だろうが、年輪ができない年はない。それは企業も同じこと。 



  木が年輪を積み重ねるように、緩やかに強くなればいい。 

 ・年輪の幅は若木の時は大きいが、年月を経るごとに狭くなっていく。 

  成長率は低下するが、木は一回り、大きくなっている。 

 ・良いときも悪い時も無理をせず、持続的な低成長を志す。 


 ・急成長の過程では、設備や人員を増やしている。急成長の後には必ず反動がくる。 



  その時初めて、設備や過剰の人員に直面する。 

  そして、設備の廃棄や給与カット、人員削減、最悪の場合は廃業に踏み切らざるを 
  得なくなる。 

  これは目先の利益を追った結果である。成長は必ずしも善ではない。 

  急激な成長は組織や社会、環境に様々なゆがみをもたらす。それは、社員を 
  幸せにはしない。 




<身の丈に合った成長率を考える、それが経営者の役割> 

 ・経営の目的は社員を幸せにすることにある。売り上げや利益は、社員を幸せにする 
  手段に過ぎない。 

  会社の成長とは、前よりもよくなったと社員が感じること。 

  そのために急成長は必要なく、低成長でも永続する方がいい。 


 ・地域社会に貢献すれば、会社のブランド価値が磨かれる。 

 ・雇用の不安をなくせば、従業員は集中して仕事に励み、生産性向上につながる。 

 ・取引先と正しい商売を続ければ、信用が高まり、結果として得をする。 



<立派な社会人であれ。立派な社会人とは、人に迷惑をかけない人間のこと> 

  二宮尊徳翁曰く、 
   人、生まれて学ばざれば、生まれざると同じ。 
   学んで道を知らざれば、学ばざると同じ。 
   知って行うことを能はざれば、知らざると同じ。 
   故に、人たるもの、必ず学ばざるべからず。 
   学をなすもの、必ず道を知らざるべからず。 
   道を知るもの、必ず行はざわるべからず。 

 ・人として生まれてきた以上、学び続けるべき。学校の勉強だけでなく、人の話を聞いたり、 
  ものを見たり、本を読んだり、仕事をしたり、様々なことで学ぶことはできる。 

  そして、学んだら道を知るべき。ここで言う道とは、物事のあるべき姿。 

  会社はどうあるべきか、父親はどうあるべきか、母親はどうあるべきか、社員は 
  どうあるべきか、市民はどうあるべきか。 



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日経ビジネスオンライン > この国のゆくえ > 社員の幸せを露骨に追求する会社より、 
 転載・編集しました) 


お客さまにとって、商品は手段であり、求めている価値そのもの、[目的]ではない。 



お客さまは、目的的価値である”あらゆるプロセスの経験価値”を求めている。 


誰もが幸せに生活できる経済社会を実現するために、 
いまこそ、企業の存在意義、企業が社会に提供する価値、そのものの意味づけ、位置づけを、再設計することが求められている。 

閉塞感がただよう世の中に流されず、前向きに、すてきに活きるヒントをお届けします。 



前向きに活きるためには、今を過去の必然と認識し、 

”いま、ここ”を、あるがままに目をそらさないで受け留め、意味付け、位置付けることが、 

大切になる。 



そのためには、 

”いま、ここ”を、 

「虫の目」で、接近して複眼をつかって様々な角度から、世の中、お客さまが困っていることを、 

注意深く観察し、 

「鳥の目」で、虫では見えない広い範囲を、高いところから俯瞰し、問題の起点、範囲、深さを 

確認し、実態を把握する。 


さらに、 

「魚の目」で、水の流れや潮の満ち干きを感じるように、世の中の大きな流れ、動向を 

敏感に感じ取り、みずから課題を構想(判断)する。 



そして、みずから構想した課題に、前向きに取り組むことで、すてきな一日を始める。 


その結果、共感するすてきな仲間が集う。 

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