人生という名の遊び場で、いま、ここを活かされ、すてきに活きる

時代の本質をとらえた、心に残るすてきなメッセージ[構想、視点、こころ]と、新たな気付きをあなたに届けます。みずみずしく、活き活きとした、すてきな旬(ときめき)を一緒に探しにいきましょう。      ◆◇たきがみ博士が選ぶ”すてきなメッセージ”のおすそわけ◇◆

2009/05

人として経験を積み重ねたシニア社員と企業の関係に、新たなステージへの進化が求められている。 

30代、40代でバリバリ働けば、50代で輝かしいポストが与えられ、定年まで責任とやりがいのある仕事ができるというのは、過去の話となった。 


多くの企業では、社員構成に占めるシニアの割合が年々高くなっている。 

シニア社員をこのままくすぶらせておくのか、あるいは会社の中で新たな働き甲斐を見出し、活躍させるのか、企業にとって待ったなしの状況にある。 


この危機の時代を乗り切るための最重要課題と言っても、過言ではない。 


シニア社員がこれまで培ってきた知識・スキルや価値観、構想力を、お客さまへの新たな価値提供、さらには社内の組織マネジメント力強化、人材育成に活用することが、企業力の向上ににつながる。 

さらに、シニア社員が保有している経験に培われた潜在的な知見・ノウハウが貴重な資産であることを認知し、この資産を顕在化し、有効活用をはかることが、社員、企業だけでなく、社会にとって有用であることを認識する必要がある。 


シニア社員の潜在資産を活かして、社内、お客さま、世の中のために役立たせるべく、社員として担う役割りのステージを進化させることが大切になる。 


いまこそ、一人ひとりのシニア社員が保有している潜在的な知見・ノウハウを、組織的に活用するための取り組みが求められている。 


そのために、社内業務品質の向上、お客さま提供価値の向上の視点で、シニア社員の潜在的資産を定量的、定性的な観点から発掘する環境を、整備する必要がある。 


当たり前のことであるが、人生の先輩が輝けば、これからを担う若者の目が、気持ちが輝き始めます。 

年間3万人の自殺者を出す社会、若者に就労の機会を与えられない社会は、質の面で大きく劣化したといえる。 

また、これほどに物が溢れているのに、誰も「生活が良くなった」と実感できていない。 



今後も、GDP、売り上げ、企業収益、株価を無限に高める経済成長を、追い求める必要があるのだろうか。 



量の目標だけが先に立てば、企業は人件費削減に走り、コストカットだと下請けをいじめ、その結果、人々の生活の質や勤労のモラルは低下し、やがては人も企業も疲弊し、競争力を失う。 



まさに、個人、企業が量の追求に走るあまり、本来備わっていた質へのこだわりが崩れてしまったといえる。 



我々が本来の生活を取り戻すためには、一人ひとりが、そして個々の企業が、刹那的な手段で豊かさを目指すのではなく、社会の「質」の改善にこだわり、人々の「共感」を深められる社会を構築しなければならない。 



この金融危機、経済危機を、新たな社会のステージに進化するチャンスとして活かすべく、 
”いま、ここ”を虫の目、鳥の目、魚の目でしっかり見極め、人がひととして暮らす社会のあり方を、一人ひとりが構想し、具体的な行動につなげることが求められている。 

 なぜ、「気になる言葉」を心に残しながら読むことが 
 大切なのか。 

 それは、「気になる言葉」に巡り会う瞬間とは、 
 我々の「深層意識」が、 
 何か大切なことを教えてくれている瞬間だからです。 


 そして、優れた「物語」とは、実は、 
 「表面意識」で考えて生まれるのではなく、 
 「深層意識」から自然に生まれてくるものだからです。 

 それゆえ、読書において巡り会った 
 「気になる言葉」を心に残していくならば、 
 それらの言葉同士が、心の奥深くで、互いに結びつき、 
 刺激しあい、様々な化学反応を起こし、 
 ときに、ひとつの「物語」を生み出すのです。 


 言葉を換えれば、 

 知的創造とは、「無意識のマネジメント」である、 
 そのことを意味しています。 


 そして、読書とは、 
 その「無意識のマネジメント」を行うための 
 優れた技法でもあるのです。 

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田坂さんからいただいたすてきなメッセージを一部編集してお届けしました。) 

世界的な金融危機による不況で、欧米も日本、中国も主要国が、財政支出の拡大による景気対策に走っている。 
その結果、各国政府の財政赤字は急拡大する。 

このままのトレンドが続くと世界経済はどうなるのか。 
不安を感じる人に「金(Gold)を買え」と説く評論家もいる。また、基軸通貨としての米ドルの地位が凋落するとも言われている。 

いまこそ通貨不信にいたるプロセスと通貨不信を解消するプロセスを峻別して、論点を見極め、これからのシナリオを組み立てる必要がある。 


Stage-1 銀行の損失拡大プロセス 
      - 実体経済への波及(現在進行形のメカニズム) 
      - 損失および不良資産の全体像およびそのインパクト 
      - 貸出の回収、レバレッジ解消による信用収縮インパクト 
      - 金融システムの担い手として信用できない金融機関 

Stage-2 膨大な低金利国債発行による金融システムの修復 
      - 国債発行による金融機関への資本注入 
      - 信用収縮によるデフレ化回避のための景気刺激策投入 
      - 民間企業への信用保証による金融システムの機能不全を補完 
      - 大幅な税収不足による国債発行 

Stage-3 国債価格バブルのジレンマ 
      - 低金利国債の購入先不足による中央銀行の直接引き受け 
      - マネーサプライ増加によるインフレ懸念を抑制するための 
         金融調節(金利を上げる)は、国債価格暴落につながる 
      - 景気回復期待から国債価格下落リスクを回避する金融機関の 
         国債売却の中央銀行による最終引き受け 
      - 金利上昇時に、膨大な国債の利払いのための国債発行を誘因 
      - 中央銀行以外に国債の買い手がいない(貯蓄の余剰国は中国、ロシアのみ) 
      - 中央銀行、FRB、ECBの資産の質劣化 
         
Stage-4 国際金融システムの不安定化による通貨不信 
      - 金融機関の国債売却、現金化による株、資源投資増および 
         貸付増が過剰流動性を現出 
      - 米ドル基軸通貨体制の限界、通貨そのものへの不信感醸成 
      - 実物資産である金(Gold)、コモディティの信頼感高まる 
      - 米ドルの凋落懸念に対応した通貨スワップ体制の整備 
      - 中国、ロシアなどの金準備積み増し 
      - IMF SDRによる融資の拡大 

Stage-5 国際金融システムの安定化 
      - 通貨への信頼回復 
         ・多極通貨軸体制(米・欧・アジア・・) 
      - 金(Gold)、コモディティを組み込んだ新機軸通貨 


Stage-4の通貨不信が、どの様な予兆をもって現実化するか、 
さらには、Stage-5の体制がどの様に組み立てられるか、 
評論に振り回されることなく、”これからシナリオ”を日々修正し、 
対応することが大切になる。 

利益、売上至上や効率至上主義の行き過ぎを体験しているいま、新たなライフスタイルや経済のしくみのあり方を考えてみたいと思います。 


バングラデシュで僅か27ドルを42人の女性に貸し付けることから始まったグラミン銀行はマイクロファイナンスで大成功をおさめ、いまでは800万人に毎年10億ドルを貸し付け、さらに、さまざまな独自の事業・合弁企業を立ち上げてきている。 

グラミン銀行は、地元の貧しい人々によって所有される株式会社形態であり、同行の借り手たちは僅かなお金でグラミン銀行の株を買っている。 


2006年にノーベル平和賞を受けたムハメド・ユヌス博士は、国際援助に使われている何千億ドルという支援金や企業のCSR資金を、こうした企業に投資すべきだと主張している。 

途上国で橋梁建設を行う場合、政府や国際機関は資金をその国の政府や公共機関に手渡してきた。 

しかし、その多くは汚職や無駄な事業費に消えていった。 


そこで、地元の貧しい人たちに所有させる橋梁建設企業を設立し、その企業に国際的資金を投資するというアイデアである。 

プロの経営者が経営を担い、事業であげた利益を貧しい人々に配当し、さらに内部留保して、事業を拡大していく資金のリサイクルが可能になる。 

すなわち、一度きりの国際援助と違い、より多くの橋梁建設を実行することができ、地元の貧しい人たちの生活レベルを高めることができる。 


この考え方は、道路、港湾、上下水道など社会基盤整備事業に応用、拡大できる。 


この世界をより快適でエキサイティングなものにしてきたのは、資本主義体制の下でイノベーションを創造し続けてきた才能ある企業家たちである。 

サッチャーリズム=レーガノミックスが提唱したように、こうした才能ある人々の創造性や野心を存分に発揮させる規制緩和や既得権益打破は、必要である。 

しかし、ムハメド・ユヌス博士が信じて疑わないのは、トップリーダーたちの能力だけではなく、最下層にいる人々の創造性であり、ビジネス能力なのである。 


彼は「成長と発展」は違うという。 

「成長」とは、トップ10パーセントの人々に大きなインセンティブを与えて、経済全体を牽引させることである。 

例えば、中国の成長を見ればいい。 
毎年10パーセント近い成長を重ねてきたが、豊かになった沿岸部と貧しいままの内陸部との格差は放置されている。 


ユヌス博士のいう「発展」とは、社会の最下層にいる25パーセントの人々を豊かにすることなのだ。 

最下層の人々もチャンスさえ与えれば、きわめて創造的で企業家的なのだと。 

グラミン銀行は乞食にでさえ資金を供与している。 

彼らは正規の教育を受けたことさえないのに、実にさまざまな工夫を行い、自立していくという。 


先頭機関車が牽引する旧来型鉄道モデルだけでなく、先頭から最後部まで、すべての車両がモーターをもつ新幹線モデルを共存、活性させることが、社会を豊かにする”経済”への入口につながっているのではないか。 


米倉誠一郎さんからいただいたメッセージを、加筆編集してお届けしました。) 

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