人生という名の遊び場で、いま、ここを活かされ、すてきに活きる

時代の本質をとらえた、心に残るすてきなメッセージ[構想、視点、こころ]と、新たな気付きをあなたに届けます。みずみずしく、活き活きとした、すてきな旬(ときめき)を一緒に探しにいきましょう。      ◆◇たきがみ博士が選ぶ”すてきなメッセージ”のおすそわけ◇◆

2010/01

地域通貨経済圏を形成する動きが、予想以上のスピードで進展している。 

日本では報道が差し控えられているが、2010年1月1日をもって中国ASEAN自由貿易協定が始動した。 

これは、中国とASEANで取引されている商品の90%にあたる7000品目の関税を域内で全廃し、完全な自由貿易を実現するとする協定である。 

最初は、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、フィリッピン、シンガポールの7カ国でスタートし、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの4カ国は2015年に参加する予定であり、 
19億人の人口と6兆ドルの経済規模を有する世界最大の経済共同体となる。 

当面、域内貿易の決済通貨はドルが使用されるが、将来的には元に変更され、ドルベースの基軸通貨体制とは異なる元決済圏が誕生する。 

中国は、この共同体を東アジア全域に拡大すべく、韓国と日本にもアプローチしている。 

韓国は近い将来参加すべく検討を開始し、日本もオーストラリアとニュージーランドの参加を提案するなど、前向きな姿勢を見せている。 

これによって、企業は広大なアジア市場がアクセス可能になり、域内関税の撤廃とともに、各国の国内規制の撤廃が促進され、労働力市場は広く開かれたものになる。 

つまり、アジア圏全域で労働力の安い地域に生産拠点を移転、生産するというグローバルな生産体制の構築が容易になる。 

しかし、域内関税の撤廃、もしくは低率になることで、アジア圏全域から怒涛のように日本市場に商品が輸入され、輸出で比較優位をもたない日本の国内型企業の淘汰が進む。 

そして、失業率の増加、賃金下落による経済の停滞が恒常的になる可能性がある。 

すでに日本経済は、 
国際的な競争力を有する一握りのグローバル企業が主導する領域と、 
国内市場をメインにした国内型企業の領域とに2極化しつつあるが、東アジア・ASEAN共同体への参加でさらに2極化が加速する。 

若年層にとっては、国内で就職先がほとんどないために、賃金が安くても生活費が低いアジア圏の地域への移民も選択肢になってくる。 

だからといって、共同体への参加を拒否し孤立を選択すれば、巨大な市場から完全に締め出され、さらに窮乏化することは目に見えている。 

戦後、日本は重化学工業や家電、自動車など耐久消費材の生産拠点として発展してきたが、新興国の成長により重化学工業や耐久消費材産業は国際的な競争力を失い、世界経済の新しい環境に適応できないまま、20年近くの歳月が流れている。 

もし、日本が”製造業大国”というアイデンティティーから抜け出せない場合、 
人口減少による消費需要の低迷と労働力人口の減少に見舞われ、経済成長の面からはこれまで以上の低迷期に入る可能性がある。 

これは、時間が経てば自然に解消するという問題ではなく、国民一人ひとりに、これからをいかに活きるかを、決断することが求められているのである。 

運がいい人、悪い人、ツイている人、そうでない人、同じ人間なのにこの差はどこからくるのか。 ひと言でいえば、“出会い”にある。 

夢をかなえるのに遅すぎることはない、出会いに敏感になることである。 

<自分らしさとの出会い> 
ナンバーワンになりたいと思うが、ナンバーワンはいつか誰かにとって代わられる。 
オンリーワンには、そんな心配はいらない。 
自分にしかない魅力を磨くことである。人と比べられてもびくともしない、唯一のものを身につければよい。 

<チャンスとの出会い> 
チャンスはいつやってくるかわからない、いつのまにか通りすぎることもある。 
確実にチャンスをつかむには、 
  (1)身のまわりに起こる出来事を、すべて受け入れる 
  (2)好奇心を強める 
  (3)聞き上手になる 
  (4)自分から仕掛ける 
  (5)カンやひらめきを大切にする 
  (6)人を喜ばせるくせをつける 

何かが自分の前に来たら、それを受けとめ、とりあえずやってみる。 
そうすれば、あとで大きなチャンスに変わることもある。 

<人との出会い> 
出会う人の数だけチャンスが増える。 
人との出会いは、自分から動くことで始まる。ダメモトで相手に話しかけてみる。 
思考や論理より、人に興味を持つことが大切である。 

<夢との出会い> 
漠然とした思いだけでは、夢はかなわない。大切なのは、情熱のこもった強い意志をもち続けることである。 

夢を実現するには、 
 (1)想像する 
 (2)未来を信じる 
 (3)行動する 
 (4)あきらめない 
 (5)人に会う 

自分が幸せになりたかったら、まず他人の幸せのお手伝いをし、その人の夢をかなえてあげることである。 


『単純な成功法則 ~誰と出会い、何を選び、どう目覚めるか~』 から抽出 
(中島薫著 サンマーク出版) 

最近、企業の個性、それぞれの企業の”らしさ”が薄れてきた。 

企業としての主張、個性はどこへ行ってしまったのか、個性は企業にとって重要なものである。 

元気な企業は個性豊かであり、その個性をもとに創出した商品、サービスを競っている。 

企業の個性は、企業内に時間をかけて育まれた行動や思考の本質が凝縮した社風や伝統、流儀、すなわち企業文化である。 


あらためて、企業はみずからの型とは何かを確認し、浮き草のように時代に翻弄されることなく、あるべき姿を共有、発信しなければならない。 

個性こそが生きる証、だからこそ、型と型、個性と個性のぶつかり合いを勝ち抜いたものだけが生き残れる。 

また、ひとりの個人にも同じことが言える、こころして自分らしさを大切にしたいものである。 

日本型経営の代名詞であった年功序列は、個人の個性や能力よりも会社に勤続した年数を重視した平等主義的であり、終身雇用は社員の一生を面倒みるという意味で慈愛に満ちていた。 

だが、成果主義の普及により、平等主義的で慈愛に満ちた会社は時代遅れとなり、業績=数字による序列づけが行われるようになった。 

成果主義は、数字(業績)によって個人を差別化するものだから父性原理的であり、母性と父性のバランスをとるという意味で、成果主義の導入は望ましい方向だった。 

しかし、個人の能力差によって個人を排除することは、人間としての存在価値を否定するに等しいものであった。 

個人の存在が確立していれば、会社での評価は全人格的な評価とは切り離して、自らの一部に対する評価として受け止めることができたが、強い個が確立する前に数字で評価し、序列化する成果主義を持ち込んだことに問題があった。 

そして、自己責任なのだから個人の責任の範囲には関与しないという冷めた距離感を生み出し、個人のつながりが薄れ、集団としての一体感もなくなり、助け合いや協力の雰囲気のない職場が増えた。 

心理学者の河合隼雄は、 
「よい子だけがわが子」という規範で子どもを鍛えようとするのが父性原理であり、 
「わが子はすべてよい子」という規範で子を育てようとするのが母性原理であると表現した。 

子どもが安心して成長するためには、自分の存在が認められているという安心感を与えることが不可欠である。 

そのような安心感があるからこそ、好奇心や新しいことに挑戦しようという冒険的な意欲が子どもの中に芽生えてくる。 

この安心感の前提が、子どもの存在を無条件に肯定する「わが子はすべてよい子」という母性的な態度でである。 

そして、好奇心や冒険的意欲が芽生えてきたら、父性の出番となる。 

父性の役割は、「よい子だけがわが子」という規範を示すことによって、好奇心や冒険的意欲を建設的な方向に導くことにある。 

父性に鍛えられることによって、子どもは母性から距離をおけるようになり、自ら生きる力を獲得していくのである。 


子どもは親の笑顔と賞賛が欲しくて、親が求めることにチャレンジし続けるのである。 

だが、子どもは親の言うままに行動するだけでなく、親が求める以上のこと、新しいことをしようとする。 

この逸脱によって、子どもは自分の可能性を確かめ、どこまでが許される範囲なのかを見極め、親の規範と対話しながら成長しようとしている。 

成長の前提にあるのは、よい子だけがわが子という規範(父性)に一方的に従わせるだけでなく、耳を傾け、話し合い、承認する対話の姿勢(母性)を持つことが重要になる。 


つまり、父性原理的な成果主義が問題なのではなく、その運用に問題があったのである。 

また、業績至上主義で自己責任の名のもとに結果だけで人を評価するのは、成果主義でも何でもなく、単なるマネジメントの放棄に他ならない。 


マネジメントの放棄により殺伐としてしまった職場には、母性的なマネジメントによる母性の回復が必要であり、その方法として対話のスキルが求められる。 

日常的な情報交換の会話ではなく、意見をぶつけ合う議論でもなく、お互いの立場や存在を認め合うための対話が求められる。 

そのために、トップは母性の役割を担う対等な女房役を育てることが、重要になる。 

企業経営を担う方、組織の構成メンバー、さらにひとりの個人として、 
課題を構想し、判断し、働きかけ、取り組む上での基軸(プリンシプル)をいかに培うか、 
多くの示唆、気づきをくみ取ることができる書籍を紹介します。 

 ◇ 価値を提供するお客さま(ステークホルダー)を見極め、 
 ◇ テーマ(目標)を設定し、 
 ◇ マーケティング(期待に応え続ける取り組み)を展開し、 
 ◇ マネジメント(リソースを活かしきる)する。 


   100112

    『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』 
     ダイヤモンド社   岩崎 夏海 (著) 1,680円 



高校野球部の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んで実践したらどうなるか、 
というタイトル通りの内容である。 

主人公は女子高校生の"みなみ"である。彼女の性格は活発的でウダウダ考えるよりもまず 
行動してみるタイプの子である。 
そのみなみがたいして強くない高校野球部のマネージャーになり、その野球部を甲子園に 
連れていくという目標設定からストーリーが始まる。 

目標は決めたものの、どうしたらよいか見当もつかないみなみは、ドラッカーのマネジメント 
を読み、そこに書かれている内容を忠実に実行して弱小野球部を強くしていく。 

あらすじは、よくある青春小説そのままであり、淡々と進んでいくため、文学的にどうこう 
いうことはないが、マネジメントの本として読むと、大変興味深い。 
(ザ・ゴールと同様に小説風な描写で、物事の本質のクローズアップを試行している。) 

 ・ドラッカーのマネジメントは、読んで理解するのではなく、考えるために読むべき本で 
  ある。 
  マネジメントには、こうすれば良いといったような魔法の杖はないが、ドラッカーの 
  マネジメントにはそのヒントが隠されている。 
  課題を構想し、取り組みをデザインし、実践することがマネジメントである。 

 ・最も難しく重要な問いが"お客さまは誰か"である。 

  
野球部にとってのお客さま(ステークホルダー)は、親であり、先生であり、学校であり、 
野球連盟であり、野球ファンであり、そして野球部員であることがわかり、 
野球部の存在意義はお客さまにに感動を与えることであることに気付いた。 

そして、最後のメッセージ、 
 「ぼくたちは、顧客からスタートしたいのです。顧客が、価値ありとし、必要とし、 
  求めているものから、野球をスタートしたいのです」 

まさに、野球部の社会的価値、存在意義そのものをメンバー共有の価値観としたのである。 


ひとりの個人として、みずからのお客さま/ステークホルダー(利害関係者)を見極め、 
みずからのテーマ(目標)に向けて、いかにリソースを活かしきるかに想いを馳せながら、 
一読されることをお勧めします。 (ハンカチの用意も忘れないで) 
 

事業というような大げさなものではなく、家業をつくる。 


これからは、大企業も、中小企業もきつくなる。 

家族や仲間と一緒に取り組む家業が楽しい。 

何をするかは、知恵を出して、身近で困っている人の役に立つことを見つける。 

地域経済、限定された小さな地域でのお役立ちがポイント。 

手作りの安心できる商品、顔の見えるサービスを提供する。 

ご近所の数百件の家庭を相手にする、営業も楽である。 

口コミもすぐに効く。 


頑固に良い商品、サービスを良心的に提供し続ければ、うまく行く。 

大きな儲けは期待できないが、そこそこの利益と、仕事に対する誇りが得られる。 

そして、家業によって生活する喜びを家族や仲間と共有する。 


それぞれが、それぞれの家業を起こす、楽しい時代をつくるカギのひとつになる。 

2010年を始めるにあたって、リスクマネジメント(ERM)をしっかり構想しておきたいですね。 
そのために「ひとつのシナリオ」をお届けします。 

~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~  

2010年は、2000年から始まった金融バブルと崩壊による恐慌の最終局面を迎える。 

2009年は、サブプライム、リーマンショックなどの金融危機により揺らいだ金融システムの上に、バブルを形成した。 

この砂上の楼閣であるバブルが破裂し、世界の金融システムは麻痺、熔解へと陥っていき、株式、債券、為替市場は暴落と狂乱を呈し、通貨不信(ペーパーマネー)の引き金が引かれ、バブルで取り繕った資産が再び消滅する。 

◆米国の商業不動産、クレジットローンの不良債権超過による米大手銀・バンカメの破綻と米地銀の潰滅 

◆欧州ソブリン・デフォルトの連鎖、イギリス、スペイン、イタリア、ギリシャ、アイルランド、東欧諸国が相次いでデフォルト状態に陥る。 

◆中東紛争の勃発、イラン・イスラム諸国の連合と英米イスラエルの退潮 

この最後のバブルによって奪われるのは、金融システムを安定化させるという名目で行われた世界的な財政出動、すなわち、国民の税金である。 


国際協調であることを強く前面に押し出して、欧州のソブリン・デフォルトが引き金となって相対的に暴落したユーロとドルの不均衡を是正するべく、ドルの切り下げが行われる。

"オバマ・ショック"=デフォルト宣言によるドル切り下げと、新アメリカ宣言、そして合衆国制崩壊へとつながる各州の独立宣言とそれに伴う内乱が、世界経済を混乱に貶めていく。 

米国資産である金(ゴールド)を組み込んだ機関債やSDRのような政府間決済通貨などで、手当される。 


株式市場もNYダウは7000ドルへ暴落し、株式市場閉鎖の事態まで生じてくる。 

日本市場も同様に7000円台を割りこんでくる。 
そうなれば株式暴落により日本の大手銀行の含み損が膨大となり、一気に破綻へと追い込まれていく。 

金相場は急騰を続け、1オンス2000ドル突破は言うに及ばず、5000ドル台を付けることもありえる。 


日本国内では、企業倒産が相次ぎ、失業率は10%超(実際は20%を超える)となり、政府は食糧配給制を実施せざるをなくなる。また、主に資産家を対象にした緊急増税が行われる可能性もある。 

参院選では民主党が敗北を喫し、鳩山首相は辞任、小沢一郎が総理の座に着く可能性があるが、専制的な強権政治となり、反動勢力が台頭し、政局は混迷の度合いを増していく。 

アメリカでは内乱が起こり、南北戦争の状況を呈してくるが、オバマ大統領は中間選挙で敗れ、国内平定のためにFEMA(連邦緊急事態管理庁)が実権を握り、暫定的に指揮を執ることになる。 

一方、欧州ではデフォルトした国々を管理下に置き、ファンロンパウ・EU大統領のもと統制を強めていくが、東欧諸国を巡ってロシアとの間で対立が生まれてくる。 

中東では、英国のデフォルト、米国の内乱により影響力が衰え、イスラエルが存亡の危機に見舞われる。

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