人生という名の遊び場で、いま、ここを活かされ、すてきに活きる

時代の本質をとらえた、心に残るすてきなメッセージ[構想、視点、こころ]と、新たな気付きをあなたに届けます。みずみずしく、活き活きとした、すてきな旬(ときめき)を一緒に探しにいきましょう。      ◆◇たきがみ博士が選ぶ”すてきなメッセージ”のおすそわけ◇◆

2010/09

かって、日本の市場は中流層のボリュームが厚いだけでなく、中流意識が上流層や多くの下流層にまで及んでいた。 

年収400万円未満の下流層は少なからず存在していたが、その多くは若年層であり、彼らは年齢とともに所得は上がると考えていた。 
つまり、現実の所得水準が下流であっても、意識は中流であり、消費意欲も高かったのである。 

しかし、10年前に、年収200~300万円程度であった若年層の多くは、その後所得が増えず、中流層へのステップアップができていない。 
また、年収500~1000万円程度であった中年層の一部は、リストラなどによる収入の大幅減により、下流層への転落を余儀なくされている。 

中流層の没落と下流層の拡大という現実に対して、正社員と非正規社員の格差が問題だという主張が勢いを得ているが、規制などによって非正規社員の雇用を抑制しても、下流化の流れは止められない。 
企業が非正規社員を拡大させることによって人件費を抑制しようとしたのは、既得権で守られた正社員の賃金を下げにくかったからだ。 (非正規社員とは、おかしな表現であるが、・・・) 


日本の労働者の多くはアジア諸国の5倍から10倍の賃金で処遇されているが、経済が地球レベルで一体化する現実の前では、日本人だけが高所得を謳歌することはできなくなってきている。 
日本の労働者は概して勤勉で、教育水準も高く、その労働価値は新興国の労働者より高いと考えられるが、日本人労働者の生産性がアジア諸国の労働者より5倍以上も高いとか、5倍以上も付加価値の高い仕事をしているということはない。 

したがって、日本人労働者の賃金の下落は今後も続くと考えざるを得ないのである。 

日本における下流層は急速に拡大し、世帯分布における最大勢力になっている。 
2008年の世帯構成を10年前の1998年と比較すると、 
年収400万円未満の下流層の構成比は35.8%から46.5%へと10.7ポイントも増加し、 
年収400万円以上800万円未満の中流層は34.7%から32.1%へと2.6ポイントの減少、 
年収800万円以上の上流層は29.5%から21.5%へと8.0ポイントも減少している。 

大きな方向として、日本の消費市場が中流層主体の市場から下流層主体の市場へと変化しつつある。 

多くの日本企業は、肥沃な中流マーケットを前提に高付加価値型のビジネスを追求してきた。 
また、従来の中流マーケティングが企業やビジネスパースンの成功体験として、行動様式に根づいてしまっている。 

多くの小売店舗がバーゲンの回数を増やしたり、バーゲンの時期を前倒ししたりしているが、これは消費者の低価格志向に対応し、少しでも客離れを防ごうとしているためであるが、バーゲンを利用して良いものを少しでも安く買おうとするのは、どちらかというと中流層の行動様式である。 

下流層は、買い物にそこまでエネルギーを注いだりしない。 
また、経済偏重の価値観よりも生活を主体とした日々の営みが大切なことに気づいた人たちである。 

中流マーケティングから下流マーケティングに転換するためには、ビジネスの構造を根本から再構築することが、求められている。 


急速に拡大する下流マーケットは、日本の市場では成長ポテンシャルを持つ有望市場であり、年収100万円から400万円という日本の下流層の所得水準は、中国その他の新興国で勃興しつつある新中間層の所得水準とおおむね重なる。 

日本の下流層が、新興国の新中間層と同様に豊かな暮らしができるように、新たな価値の提供に向けてイノベーションを起こしていくことが、企業に与えられた使命であるといえる。 

自分に”死”は存在しない、と悟るものは、幸いだ。 


死は怖いと言うが、死とは、他者の見方である。 


自分が生きているときに、死は存在しない。 

存在しないのであれば、死は恐れる対象ではない。 


終わりは、勝手にやってくる。 

終わりばかりを気にしていて、何になろうか。 

生を受けている間は、それを目一杯、楽しむに限る。 

20100905123158


そして、生が終わったら、新たなステージへの旅立ち、来世が待っている。
 

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