衆議院厚生労働委員会での参考人意見演説です。 

 東京大学先端科学技術研究センター 教授 
 東京大学アイソトープ総合センター長 

  児玉 龍彦氏 



七万人が自宅を離れてさまよっている時に国会はいったい何をやっているのですか。 
火を吐くような気迫に衆院委員会室は静まり返った。 

教授の試算は衝撃的だった。福島第一原発の事故で漏出した放射性物質は広島原爆の約二十個分。 

福島県南相馬市で自らが手掛けている除染活動を通じ、内部被ばくから子どもを守ろうとする責任感が伝わる発言だった。国会の怠慢を厳しく批判する先には、動きがあまりにも鈍い国への憤りがある。 

細野豪志原発事故担当相は日本記者クラブでの記者会見で「除染作業こそ国家的プロジェクト。福島の皆さんに希望を持っていただける」と語っている。 
今後、除染作業が兆単位の公共事業になるのは間違いない。 

児玉教授は、民間の技術を結集し直ちに国の責任で除染研究センターを設置するよう求めた。避難住民を無視した利権まみれの公共事業にしてはならない。 


中日新聞 中日春秋コラムより