人生という名の遊び場で、いま、ここを活かされ、すてきに活きる

時代の本質をとらえた、心に残るすてきなメッセージ[構想、視点、こころ]と、新たな気付きをあなたに届けます。みずみずしく、活き活きとした、すてきな旬(ときめき)を一緒に探しにいきましょう。      ◆◇たきがみ博士が選ぶ”すてきなメッセージ”のおすそわけ◇◆

2012/09

「成功の心理学」から受け留めることができたメッセージを、”すてきに活きるこころのおきどころ”と題して記す。 
*【成功=>すてきに活きる、成功者/勝者=>すてきに活きるひと】と、表現を読み替える 

120617
   

◇すてきに活きるためには、 
  ・人生にはタイムアウトがないし、選手交代もない。時計は一瞬の滞りもなく、時を刻んでいる。 
  ・すてきに活きるとは、生まれ持った才能や潜在能力を活かし、伸ばすこと。 
  ・すてきに活きるとは、自分自身を、高い自己評価をもてる人間に完成させるという夢を実現すること。 
  ・すてきに活きるとは、他人のために自分自身を惜しげもなく、捧げること。 
  ・すてきに活きるとは、自分が自分自身であることを喜べること。 
  ・すてきに活きるとは、長い間に形成されてきた習慣である。 
  ・すてきに活きるとは、無条件の愛情であり、考え方であり、生き方である。 

  ★すてきに活きるか否かを決定づけるのは、持って生まれた能力ではない、心構えである 
   

◇私に他人の気持ちを知る能力を授けたまえ 
  ・すてきに活きるためには、自分をよく知ることから始めなければならない。 
  ・自分を知り、自分の能力を信じ、自分に対して誠実であり、向上心をわすれないこと。 
  ・世の中で何が起こり、自分に何が求められているか、自分には多くの可能性があり、自分の能力を活かす方法を探す。 
  ・人間は一人ひとり違っているのが当たり前。 
  ・敵意、怒り、憂鬱、孤独、不安などの感情を持たないで、対立したり、敵意や怒りを感じたら、立ち止まって大きく深呼吸し、自分をリラックスさせた状態においておくこと。 

  ★自分自身を愛し、その愛を人々に分け与えよう。あなたが感じているすべての愛を、いますぐに 
   

◇自分を愛することができなくて、他人を愛することができようか 
  ・どんな時代に生きようと、私はほかの誰かであるより、自分でありたい。 
   すてきに活きる人は、自分には生きる価値があるという強い自信を持っている。 
  ・すてきに活きる人は、過去に何度失敗していようが、それは問題でないことを知っている。 
   自分を周囲の他人と較べるのではなく、しっかりと自分を見つめ、成功体験を積み重ね、自信を築くことに注力する。 
  ・完璧な人間など存在しない、みずからの個性を認識し、自分が置かれている状況をありのままに受け入れること。 
  ・自分を卑下することなく、自分の個性を発掘し、認識し、磨くこと。 
  ・お世辞や祝福には、間違った謙遜をしないで、ありのままの自分を認めてもらったことを喜び、ありがとうと応じること。 
  ・未完成で、変化しつつ成長する価値ある人間として、あるがままの自分を受け容れること。 
   
  ★すてきに活きていないひとは、伝統的なスタイルで暮らしている。いつか私は - - -という言葉がどこにもない国で。 
    すてきに活きるひとは、今日という日は二度とこないという気持ちで生きている。 
    将来でもなく、過去でもなく、いまを 


◇人生とは、自分ひとりで成し遂げなければならない大事業 
  ・すてきに活きるひとは、起こるがままに任せるのではなく、事が起こるようにする。 
  ・自分の選んだ行動の結果としていまの自分がある。 
  ・やらなければならないことはない、何事も私が決めるのである。 
  ・自分の行為に対する賞賛も批判も、すべて私が受ける。 
  ・私は自分の人生の運転席に座っている。 
  ・人生において、何が起こるかは大して重要なことではない。 
   重要なのは、その出来事を自分がどう受け止めるかなのである。 
   
  ★私たちは、つねづねこうなりたいと望んでいるものになれる 


◇すてきに活きるひとが絶えず考えるのは、願望であって、けっして限界ではない 
  ・願望とは、いまいる場所と活きたい場所を結びつける感情である。 
  ・人間が本当に求めているものは、安全などではない。 
   目標に向かって努力し、苦闘することであり、それこそが価値あることなのだ。 
  ・すてきに活きるひとは、考える焦点を問題に絞るのではなく、解決に意識を絞り込む。 
  ・恐怖にとりつかれたひとは、自分で決断できなくなり、積極的に行動しようとする姿勢も失われる。 
   恐怖に圧倒されまいと反抗的になったり、過剰に防衛したりして能力を活かすことができない。 
  ・疑いと恐れを克服することは、失敗を超越すること。 
   それらが克服されたとき、人間の思いは強力なパワーに満ち溢れる。 
  ・すてきに活きるためには、気力、集中力、忍耐力が求められる。 
  ・自分への期待感を持つこと。 
  ・恐怖と願望は最高の刺激剤であるが、恐怖は破壊的な働きをし、願望は目標達成、幸福へとつなげる。 
   
  ★ものごとは、たいてい思い通りになる。 
    なぜなら、自分の星占いを自分への大いなる期待からつくりだしているから 


◇身体は、こころの中に秘めていることを必ず具現する 
  ・すてきに活きることを期待しないものは、すてきに活きることはできない。 
  ・楽観、熱中、信念、期待、これらは、自分が自分に期待すること。 
   
  ★あなたの楽観イメージは、すてきに活きる自動操縦装置 


◇ひとは、そうみられたいと思っている人物像になっていく 
  ・子どものころから、思考と経験、屈辱と喝采、失敗と成功を繰り返しながら生きている。 
   ひとは、自分はこういう人間だという事実にそって振舞うわけではなく、自分はこういう人間なのだと考える自分のイメージに従って振舞う。 
  ・自己イメージは人間のタイプと可能性を決定づける。私たちは、自分で描いたこころの中の自画像にコントロールされている。 
  ・自分が変わっていくのがわかる。成長し、目標を定め、すてきに活きようとしている自分がよく見える。 
  ・自己イメージは、いままでに経験してきたすべての物事に対する感情、喜び、恐怖、怒り、悲しみなどがすべて含まれ、できている。 
  ・すてきに生きるひとは、自己イメージの中に自分が理想とする人物を想像し、思い描く。 

  ★わたしは繭から飛び出して、月に足跡を残すだろう。 
    わたしがずっと願っていることは、そういうひとになること。それはわたししだい 


◇目的地を持たない船に、追い風は吹かない 
  ・すてきに活きるひとは、自分がいまどこに向かっているかを知っている。 
  ・ひとは、自分の存在価値を確信しているときは、どんな飢餓や拷問にも耐えていける。 
  ・すてきに活きるひとは、目標が自分の人生の中に溶け込んだとき、目標達成はほとんど時間の問題となることを知っている。 
   
  ★人生で起こるあらゆることは、自分で引き起こしたこと。 
    誰かのせいにはできない、自分のとらえ方しだいなのだ 


◇習慣は害のない思考ともいえるが、うつろいやすく、存在感のない行為でもある。 
  しかし、実践(訓練)を積むことによって、一生を左右するほどの強い意思に変えられる。 
  ・すてきに活きるひとは、けっして引き下がらない、けっしてあきらめない。 
  ・すてきに活きるひとは、たとえ挫折したとしても自分で立ち上がり、失敗の原因を探り出し、はじめからやり直し、すてきに活きることを習慣にしている。 
   
  ★その日その日をすてきに活きるには、目標を持ち日々を過ごすこと。 
    あなたのすべてのエネルギーを、あなたの目標へ、理想像へ向かって、注いでいくのだ 


◇ひとは自然がつくりだした生命の泉だ。あなたも自然の一部であり、わたしもそうだ 
  ・すてきに活きるひとは、豊かな人生観を持っている。個人の枠を超えて、人生の意味を探し求めている。 
  ・すてきに活きるひとは、”いま”を活きる。すてきに活きるひとは、過去に生きようとはしない。 
   間違いを繰り返さず、幸福だった思い出を反芻しながら、過去から学ぶ。 
  ・すてきに活きるひとは、肉体は滅びる運命にあることを理解している。だから、美しく年をとっていくことができる。 
  ・すてきに活きるひとは、 
      聞く時間をつくる        : 来年の春は、鳥の声が聞かれなくなるかもしれないと思うから 
      子どものために時間をつくる : 子どもたちは、もうすぐ弓に番(つが)えた矢のように、自分のもとから飛び出してしまうから 
      家族のために時間をつくる  : 家族は、一番大切な身近な存在だから 
      読書の時間をつくる      : 本は、知識を授けてくれるから 
      働く時間をつくる        : 山に登らなければ、眺望は楽しめないから 
      健康づくりの時間をつくる   : 健康は、病気になるまでその存在に気付かず、失ってはじめて大切さがわかるものだと知っているから 
  ・豊かな人生観を持つことは、生命体の傷つきやすい脆さや、生態系の微妙なバランスを理解することだ。 
  ・すてきに活きているひとは言う、「私はいまという瞬間を生きている。できるかぎり楽しみ、皆と一緒に過ごし、何かをやり、私の幸福を分け与えたい」 
   
  ★思いつく + 信じる、 具象化する + 自分のものにする、 想像する + 具体的になぞる 


◇どういうふうに歩き、話し、聞き、そして見るかが、あなた自身をつくる 
  ・すてきに活きるひとは、部屋に入ったとき、最初に目につくひとのこと、力強い自己表現の生きたお手本だ。 
  ・すてきに活きるひとは、自然にふるまっている姿に親しみがある。 
  ・ひとは、他人にどう映っているかを基準にして行動するのではなく、自分にどう感じられるかを基準に行動する。 
   
  ★人生の目標を達成しようとするとき、限界がたった一つある。それは、自分が決めた限界だ 

*写真家の西端真矢さんのブログから転載します。 


中国で連日強烈な反日暴力行動が続き、多くの方から意見を訊かれるので、このブログにまとめてみたいと思います。 

もちろん、ネット上には既にたくさんの中国政治専門家の方の解説が現れていますが、専門家だけに、「これくらいの基本背景は分かってるよね」という前提で書かれているものがほとんど。 
しかし友人たちと話していて思うのは、多くの日本人はこれまで「あの国って何となくうさんくさい」と、中国に関わるのを避けて生きて来たため、中国通の方から見ればごく基礎の基礎の、スーパーベーシックな知識も全く持ち合わせていない。 

だから、専門家の方々が易しく書いたつもりの解説を読んでも、いま一つ分からないまま終わる‥そんな状況が生まれているように思います。そしてそこから中国に対する新たな誤解や、間違った対処法も生まれてしまうように思うのです。 

そこで、私のブログでは、アホらしいから専門家は書かない最も基本的なところから始めて、現在の過激デモがどうして生まれたのか、そして今後どう推移して行くと思われるのか、日本市民は彼らとどうつき合って行けば良いかについての私なりの意見まで、お伝えしたいと思います。 


◆デモ過激化の背景には、中国共産党内部の熾烈な派閥闘争がある! 
まず、今回の過激なデモの背景として必ず押さえておかなければならないのは、今、中国が激烈な政治闘争の中にあるということです。しかもその最高潮に達した時期にある。今回の過激デモは決して単純な反日デモではなく、中国内部の政治とものすごく大きな関わりを持っているということを、理解する必要があると思います。 

では、今、中国政治で何が起こっているのか。これについて書いてみたいと思います。 
私が色々な日本人の方と話していて思うのは、多くの日本人の皆さんは、中国共産党はびしっと一枚岩で一致団結していると思っていらっしゃる。 
また、現在の共産党のトップ=総書記であり、したがって国家のトップ(=中国ではその地位を「国家主席」と呼びます)でもある胡錦濤氏が、絶対的な権力を持って党を統率していると思っていらっしゃる。この二つは共に誤解です。 
中国共産党上層部には幾つも派閥があり、常に激しい闘争を繰り返しています。また、毛沢東時代とは異なり、現在の最高政治判断は全て会議によって下されています。意外と民主的(笑)なのです。‥しかし、もちろん裏がありますが‥ 

◆13億の国を動かすたった9名の人間とは? 
さて、この最高政治判断を下す会議を、「中国共産党中央政治局常務委員会」と言います。要するに、共産党の役員会議。普通の国なら国の政治は、選挙によって択ばれた政治家から成る内閣が動かしますが、中国には選挙がなく一党独裁なので、共産党の役員会議で国を動かしてしまっている訳です(恐ろしいことですね‥)。 
メンバーは、9名。胡錦濤氏も、震災の時に被災地を訪問に来た温家宝氏も、この常務委員会のメンバーであり、つまり、常務委員です。“チャイナ9”という呼び方がありますが、あれだけの人口を抱える中国を、最終的にはたった9名の人間が動かしているのです。 

この常務委員会には、毎月2回開くこと、などといった開催規定がある訳ではありません。何か行政上の問題が生じた時に、その都度召集。そしてあの巨大国の進路が、9名での多数決によって決定されているという仕組みとなっています。 
多数決と言うととても民主的で、何だか小学校の学級会のようなほのぼの感がありますが、チャイナ9の多数決。これは世界で最も重い多数決と言えるかも知れません。 

さて、この常務委員9名には、序列がつけられています。その序列は、 
1)これまでの職務歴 
(何省のトップを務めたか。その省の重要度はどのくらいか‥といったこと。日本に例えれば、経済的にあまり規模の大きくない岐阜県のトップを務めていたという実績より、大阪府の知事を務めていた方が評価は上になります) 

2)実績 
(実際にどんな実績を挙げたか。たとえば、在任中に経済成長を押し上げたとか、犯罪撲滅に成果を挙げたとか) 

といった、「或る程度」客観的な評価から成っています。現在、胡錦濤氏が序列1位であるため、共産党の総書記、そして同時に国家主席の地位についているという訳です。 
だから、9名の中で胡氏がかなり強い発言権を持っていることはいるのですが、多数決制であるため、常に他の8名と協議・牽制し合いしながら行政を推し進めなければいけない。これが中国政治の実情です。現在の中国の国家主席は、決して独裁的権力を持っている訳ではないのです。 

◆いよいよ今、9人を択ぶ政治の季節 
さて、先ほど「或る程度客観的な評価」と書きましたが、ここに大きなからくりがあります。あれだけ大きな国ですから、行政の実務能力がある人間もうようよといる。つまり、常務委員になれそうな人材も多数いるということで、その中で、「誰を常務委員にするのか」という大きな問題が生じるのです。 
日本の会社を考えてみて下さい。或る程度大きな会社であれば出世レースというものが展開され、誰が役員になり誰がなれなかったか、その裏にはどんな派閥抗争があったのか‥毎年、人事の季節には社内でひそひそと噂話が飛び交うものです。 
これと同じことが人口13億の国家レベルで、中国の常務委員についても起こっています。李と自分は政治信条が近いから李を入れたい。或いは、李なら自分の手足となって動いてくれる人材だから李を入れたい‥現常務委員9名一人一人に思惑があります。 
また、常務委員以外の実力者たち‥例えば軍の実力者や、常務委員にはなっていないけれど政治的実力を持つ者、長老‥などなどそれぞれがそれぞれの思惑を持ち、派閥を組み、自分たちの推す候補を入れるために離合集散を繰り返す。これが、現代中国政治の真髄なのです。 

では、最終的に、どうやって「誰を常務委員にして、誰は入れない」と決めるのか?これは、常務委員会そのものではなく、もう一つ別の会議によって決められます。 
では、その会議は一体いつ開かれるのか?これが、今回の反日デモの過激化と大きな関係を持っていると思われるのです。 

そもそも、チャイナ9を択ぶ「常務委員決め会議」。ここにはどんなサイクルがあるのか?例えば毎年1度択ぶのか、どうなのか? 
実は、そこには、あっけないほど素朴なきまり、「定年制」が存在します。 
日本の会社だと、「社長職は70歳まで」と決まっていてもヒゲで三段腹で愛人が五人いる剛腕社長がむりやり社則を変えて、80歳まで居座り続ける、ということもままあります。しかし中国はここでも意外と民主的で、常務委員は70歳まで。5年に1度開かれる党大会の時点で70歳になる常務委員は、たとえ共産党総書記兼国家主席である胡錦濤氏であっても、必ず退場しなければなりません。 
実は、今年2012年とは、まさにこの5年に1度の党大会の年。そして党大会は毎回秋に開かれることが慣例となっており、今から1カ月後の、10月後半頃の開催が有力視されています。つまり、次の5年間の中国トップ9人が、10月にお披露目となる訳です。 
特に今回は定年を迎える常務委員がことのほか多く、9名のうち7名が退場します。胡錦濤氏も温家宝氏も退場。がらっと入れ替わる新常務委員に誰を押し込むか、で、今年に入った頃から激烈な政治闘争が繰り広げられているという状況なのです。 

ところで、この新メンバー、10月の党大会で「発表される」のであって、「択ばれる」のではありません。実は、毎回、党大会に先立つ7~8月頃、北京の北にある北載河という避暑地でわざわざ特別に非公開の会議を招集し、そこに、チャイナ9メンバー、軍幹部、元老、有力政治家が集まり、じっくりと話し合った末に決定を下すのが慣例です。つまり、新メンバーは党大会前に既に決まっているということ。党大会はそれに承認を出すための場に過ぎないという訳です。 
今回も、8月前半に国の有力者が北載河に集まり、秘密会議が開かれていました。しかしどうも今年はそこでは決まり切らなかったらしい、というのがもっぱらの評判です。つまり、チャイナ9の椅子取りゲームは今もまだ続いている。非常に非常に不安定な政治状況であり、そこに新たな要素、「反日」というカードが現れた。今回のデモがこうまで過激化した背景には、このような事情があると思われるのです。 

◆「反日」はただの「反日」ではない。極度に政治的意味を帯びている、という事実 
ここでもう一つ押さえておかなければいけない基本事項は、「反日」という概念が中国政治においてどのような意味を持っているか、ということです。 
中国では政治闘争が激烈化して来た時に、「反日」が踏み絵にされるということがままあります。A派とB派が対立した時に、「自分たちはどの程度反日か」という問題を持ち出して、 
「ほら、B派はかつて我が国を侵略した日本に、こんなに媚を売っている。あんなやつらに国の舵取りをする資格はない!」 
と攻撃の材料にするのです。実際、ここを突かれて(これだけが原因ではありませんが)転落した総書記が過去に存在します。1987年の胡耀邦総書記のケースです。胡耀邦氏は現代中国の指導者中、最も強く民主化を推し進めようとしていた人物だと思いますが、それに不満を持つ勢力が、日本と円満な関係を築こうとしていた氏の外交姿勢をウィークポイントと捉え、攻撃。失脚へ導く材料の一つにしました。本当の目的は反日ではなく、民主化を遅らせること。そのダシに日本が使われたのです。 

日本人は、このことを頭に叩き込んでおかなければいけないと思います。 
中国政治にとって日本とは、水戸黄門の「この印籠が目に入らぬか!」の逆バージョン的存在。「反日!」と叫べば誰も異議は唱えられない、正義の御旗です。 
小学校から教育の現場で繰り返し繰り返し叩き込まれ、一種の道徳スローガンのようになっていますから、これに表立って反発を唱えることは、今の中国では難しい。特に政治家にとっては最高に難しい。靖国参拝や尖閣諸島問題など、何か中国人のナショナリズムを刺激する行動を日本側が取った場合、もしも穏当に処理しようとすれば、そこを突かれて失脚してしまうかも知れないのですから。 

◆2012年秋、「反日カード」の使い方 
そんな中国の、最も政治闘争が最も激烈化している今、この時期に、尖閣諸島の国有化問題が勃発した。これは、例えてみれば戦場でせめぎ合っている魏・呉・蜀の軍勢の上に、空から白い紙がひらひらと舞い落ちて来たようなものです。この紙の使い方次第で敵を攻撃出来る!或いは、下手に使えば敵から攻撃される! 
‥そんな状況の中、各軍はそれぞれまず、敵に後ろは見せられません。各派とも、「日本に強く抗議しよう」「全国主要都市でデモを起こそう」「漁船を大量に派遣するなど、ぎりぎり危険なラインまで圧力を掛けて日本の譲歩を引き出そう」で一致。これに反対すれば「売国奴!」「政治家の資格なし!」「あっちの派閥は弱腰外交を掲げてる!」と攻撃され、チャイナ9の椅子取りゲーム闘争で不利になってしまうのですから。 
だからこそ、各派、暴走の危険性は分かっていても、デモを容認。 
実際、様々な企業や商店に市当局から動員が掛けられ、集合地点で「うちの職場はちゃんとデモをやりました」という証明のために記帳。そしてぐるっと所定の場所をデモ行進。中には終わるとお弁当がもらえる市さえあるとの情報を、私はTwitterで写真付きで見ました。そして市から用意された帰りのバスに乗って、解散。 
「中国70か所で反日デモ」と報道されていますが、大部分の都市ではこのようなおつき合いの官製デモがほとんどで、デモが行われている一帯以外では、ごく普通の日常生活が営まれています。動員がかからなかった企業・商店に勤めていれば、情報さえ知らない。「どこでデモをやってるの?」と訊かれるほどだということです。 
ただし、デモの情報は、中国の新インフラとなりつつある中国版ツイッター・微博など、オンライン上の様々なサイト、またチラシなどでも呼びかけられていますから、こういった、職場単位で集められた人々以外の参加者も加わることになります。そしてここに、過激行動を取る人も出て来るのです。 

◆政治に利用されてしまう哀しき暴走労働者たち 
これまでにも日本でも多くの報道がなされているので中国に興味のない人にもよく知られているように、中国の現在の経済発展は非常にいびつなものであり、強烈な所得格差の犠牲者となった低賃金労働者は、社会への大きな怒りを心の内側にため込んでいます。残念ながらそういった人々の教育水準は高くなく(それは決して彼らのせいではありません)、義務教育で教えられた通りの鬼畜日本人のイメージを持ち続けている。日本人と会ったこともなければ話したこともないので、このイメージが変わりようがないのも仕方がないことなのかも知れません。 
それに、実際、何世代か前の親族を戦時中日本軍によって殺された人が多数存在していることも亦厳然たる事実です。 
よく、ただにこにこと「日中友好」とこちらが善意を持っていれば全て上手く行くと思っている日本人がいますが、それは全く違う。日本人の多くが何となくロシア人を好きになれないし信用出来ないのと同じように、いやそれよりもずっと強いレベルで、中国の人々のベースに、日本への不信感が存在しています。だから焚きつけられると一気に火が燃え上がってしまうということも、肝に銘じておかなければいけない基本事項の一つです。 
ただし、そんな彼らも、中国共産党の弾圧の恐ろしさは身にしみて知っていますから、政府が「デモをしてよし」とお墨付きを出さない限り、たとえテーマが「反日」であったとしても決して率先して過激な行動は取りません。 
しかし今回は、上述したように政治情勢不安定な中、政府上層部が「反日」を声高に叫ばなければならない状況です。その御用機関であるテレビも新聞も、しきりに日本を攻撃している。「よし、この波に乗っていいんだな」と労働者たちは判断する訳です。そして現場で興奮して暴れる‥こういうケースが多々生まれているようです。 

ただし、このような人々を野放しに行動させることは、やがて解放されたエネルギーが日本から逸れ、彼らを今本当に不幸にしている存在、現在の中国の特権階級、そう、共産党上層部とその周辺へ向かう可能性を多分に秘めています。それを分かっていても、敵に背中は見せられないから、上層部は「反日デモ禁止」とは言えない。恐らく、「或る程度でかい事件が起こったら統制を始めよう」と、各派無言の胸のうちに思ってスタートさせたのではないでしょうか。少なくとも、81年前に満州事変が勃発した今日、負の記念日の9月18日までは、決して厳しい取り締まりは出来なかったものと思われます。 

◆暴動を扇動する「煽り屋」の存在~~五つの噂 
ところで、微博に中国人自身が上げている数々の情報から、各地の暴動では、時に明らかに扇動者と見られる人物がいることが分かっています。 
例えば西安では、「日本車をひっくり返せ!」と扇動する男性がおり、この人物が市の警察職員であることが確認されています。(下記URL参照) 
http://ameblo.jp/capitarup0123/entry-11358323933.html 
また、私は、北京で、日本大使館の前でシュプレヒコールを挙げていた人物が、「前に別の事件の時に接触した公安の人間だ」、とつぶやく書き込みも見ました。 
組織された官製デモ。暴発する貧困層。この2要素の他に、明らかに、政府上層部の指示で煽り役として送り込まれている人間がいる。青島では日本のスーパーが大略奪に遭いましたが、もしかしたらこのような大暴発の背後には、導線役となる人物がいたのかも知れない、と思わされます。 

では、彼らは一体何者なのか?誰の差し金でこのような扇動者の役割を果たしているのか?現在、ネット上では中国発・日本発で様々な情報が飛び交っています。真偽のほどは分かりませんが、一つ一つ見て行くことで現在の中国の政治情勢が良く分かるので、ここで短くご紹介してみたいと思います。 

まず、第一の説は、胡錦濤主席や温家宝氏が所属する「団派」と呼ばれる派閥が仕掛けている、というものです。 
団派とは、実務能力に優れているために中央にのし上がって来た実力派集団で、大きくは、中国の民主化を目指し、縁故で地位や金が回る現在の腐敗体質を何とか清浄化しようと頑張っている集団とされています。 
外交も協調路線を目指しているため、いつも「日本に弱腰だ!」と非難されているくらいなので、反日デモを過激化させるはずはないのですが‥政権闘争のこの時期、弱みを見せないために敢えてデモを先鋭化させ、「どうだ、この時代に過激な愛国一本槍で行くとこういう結果を招くんだ」と他派に牽制をかけている、という説。 
或いは、幾つかの地域でデモを過激化させて日本をびびらせ、尖閣問題において少しでも譲歩を引き出して成果を挙げる。その成果によって常務委員決めの椅子取りゲームを有利に進めようとしている‥という見方も出ています。 

第二の説は、一代前の国家主席・江沢民氏を長とする「上海派」が仕掛けている、というものです。この派閥は現在の椅子取りゲームで劣勢に立たされているため、敢えて混乱を引き起こして団派の長である胡錦濤氏が舵取りに失敗したところで、一気に攻勢に転じようとしている、という見立て。 

三つ目の説は、序列が高く次期主席に内定している習近平氏とその周辺の「太子党」が仕掛けている、というもの。 
太子党とは「二世グループ」くらいの意味で、父親、或いは祖父が共産党革命の貢献者だった人々、つまり党幹部の子弟たちのことです。共産主義とは本来平等社会の建設を目指したはずですから「お父さんが偉かったから子どもも出世」という現象は有り得ないはずなのですが‥残念ながら現在の中国にはこんな人は大勢います。 
太子党・上海派、共にその地位を利用して蓄財に走る傾向が強く、利害関係が一致することも多い。両派は混然となって存在しており、現在、団派に押され、習氏たち二世軍団も劣勢に立たされています。次の5年間、一人でも多く自分と共同歩調を取ってくれる人間を常務委員会に入れるために、習氏自ら混乱を引き起こして団派の失点を狙おうとしている、という説です。 

また、今回、幾つかのデモにこんな横断幕が現れて人々を仰天させました。 
「薄書記快回来!(薄書記、早く帰って来て!)」 
この「薄書記」とは、この春に失脚した重慶市のトップ・薄熙来書記のことです。賄賂授受に絡んでその妻がイギリス人実業家を毒殺していた事件は、日本でも大きく報道されました。 
こんな薄氏は、賄賂にまみれまくっているので全く清貧な人物ではないのですが、チャイナ9入りを目指して重慶で行った政策は、貧しい人に団地を与える、国が北朝鮮状態だったために全員が貧乏だった60年代の革命ソングをみんなで合唱して、平等だった昔を回顧する‥といったパフォーマンス政策。これが、資本主義化した現在の中国を苦々しく思う共産主義原理主義の人々の支持を集めています。 
今回のデモでは、幾つかの地域で毛沢東の肖像画が登場したり、それどころか、何と60年代の文化大革命当時の服装でデモをする人々まで現れました。現状に不満を持つ彼ら原理主義系の人々が、今回の反日デモに乗じて混乱を引き起こし、一気に薄熙来復活を狙っている‥ということもあり得ないとは言えないと思います。彼らの扇動により過激化した地域も幾つかはあったのではないでしょうか。 

また、もう一つ、軍の中の急進派が関与しているのではないかという説もあります。 
中国に限らずどの国でも、軍や軍需産業界は規模の拡大を狙うものであり、一瞬即発で軍事衝突‥といった事態が起こることは、軍の発言権を増し、予算の拡大につながる喜ばしいことです。 
また、これも中国に限らずどこの国でもそうですが、軍の中には過激な軍国主義者がいるものです。彼らがデモを過激化して日中関係を悪化させ、勢力拡大を狙っているということも、また、それによって自分たちに近い候補者を常務委員に入れることを狙っていることも、十分考えられるように思います。 

以上、ネットで囁かれている「反日デモ暴徒化の煽り役探し」、五つの説をご紹介しました。 
色々な方から質問されるので私自身の考えを述べれば、胡主席や次期主席である習氏は平和な政権移行を通じて自らの権力を高めることを目指していると思われ、不確定要素を増やすだけの暴力的混乱は望んでいないように思えてなりません。 
軍の一部や、上海派、共産主義原理主義者たちが互いにばらばらに暴動引き起こしているのではないかという気がしますが、もちろん、私は新聞記者でもないし学者でもないので、あくまでネット上で収集した情報と、中国に住む日本人・中国人の友人からの情報をもとにしての推測です。今のところ、中国政治専門家の方々の間では、「胡主席首謀説」が優勢のようではありますが、恐らく真実が見えて来るのはしばらく経ってからのことになるでしょう。 

◆反日中国とどうつき合うか?(1) 
とにかく、言えることは、日本という存在は中国政治においてスケープゴートにされやすいということ。全くこちらからすればいい迷惑ですが、これはもう仕方がないことだと受け入れるしかないのだと思います。それを基礎とした上で、日中関係の進め方を考える。この姿勢を持たなければいけないのだと思うのです。 
例えば、中国で政争が起こっている時には、無難にじっと“やり過ごし系”の応対をするべきではないでしょうか。何故ならば問題の本質と関係ないところで「反日」がカードとして利用され、事態がどんどん複雑化することになってしまうからです。‥まあ、まさに現在がこの状態である訳ですが。 
そして、過激な反日行動の裏には多くの場合、何らかの政治勢力の意志が存在し、それに煽られて過激化してしまう一部市民がいる、という事実。これも“中国リスク”として肝に銘じておくべきでしょう。 
このように書くと一部の盲目的な日中友好派からは「嫌中を煽るようなレッテルを貼るな」と言われてしまいそうですが、日中関係を本当に改善して行くためには、今ある事実を直視するところから始めなければいけないと私は思っています。 
中国人のベースには、反日感情がある。これは厳然とした事実です。しかしそれがすぐに発火しやすい人と、理性によって、過去の日本人と現在の日本人を分けて考えている人も存在する。日本人がやらなければいけないことは、これら理性的な人と太い信頼のパイプを作り、理性的な意見が主流となって、煽られやすい人々に論戦で勝てる下地を作り出すことだと思うのです。 

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私のお墓の前で 泣かないでください 
そこに私はいません 眠ってなんかいません 
千の風に 千の風になって 
あの大きな空を 吹きわたっています 

秋には光になって 畑にふりそそぐ 
冬はダイヤのように きらめく雪になる 
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる 
夜は星になって あなたを見守る 

私のお墓の前で 泣かないでください 
そこに私はいません 死んでなんかいません 
千の風に 千の風になって 
あの大きな空を 吹きわたっています 

千の風に 千の風になって 
あの 大きな空を 吹きわたっています 

あの 大きな空を 吹きわたっています 



                              新井満日本語詩 


    a thousand winds 

Do not stand at my grave and weep; 
I am not there, I do not sleep. 

I am a thousand winds that blow. 
I am the diamond glints on snow. 
I am the sunlight on ripened grain. 
I am the gentle autumn's rain. 

When you awaken in the morning's hush, 
I am the swift uplifting rush 
Of quiet birds in circled flight. 
I am the soft stars that shine at night. 

Do not stand at my grave and cry; 
I am not there, I did not die. 

              Author Unknown 
  

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