人生という名の遊び場で、いま、ここを活かされ、すてきに活きる

時代の本質をとらえた、心に残るすてきなメッセージ[構想、視点、こころ]と、新たな気付きをあなたに届けます。みずみずしく、活き活きとした、すてきな旬(ときめき)を一緒に探しにいきましょう。      ◆◇たきがみ博士が選ぶ”すてきなメッセージ”のおすそわけ◇◆

2017/08


 システムの片隅の小さなゆらぎが、
 システム全体の大きな変動をもたらす。

 これは、ノーベル賞化学者、イリヤ・プリゴジンの遺した言葉ですが、
 現代科学のフロンティア、「複雑系」の研究においては、
 この「摂動敏感性」と呼ばれる性質が、
 単に物理や化学のシステムだけでなく、生命や生態系のシステム、
 さらには、企業や市場や社会などのシステムにおいても
 しばしば支配的な性質となることが指摘されています。

 そのことから、未来学者、アルビン・トフラーは、
 かつて、『戦争と平和』という著書のなかで、
 「世界はプリゴジン的性格を帯びつつある」と称し、
 世界の片隅での小さな紛争が、
 世界全体を巻き込む大戦争を引き起こす可能性があることに
 警告を発しました。

 たしかに、現在の世界の情勢を見つめ、
 このトフラーの予言を思い起こすとき、
 我々は、この「ゆらぎ」という言葉に、
 言い知れぬ「不安」を覚えます。

 しかし、この「ゆらぎ」という言葉を
 さらに深く見つめるとき、我々は、
 そこに、一つの「希望」があることに気がつきます。

 なぜなら、我々の生きるこの世界において、
 小さなゆらぎが大きな変動をもたらすことが、
 もし、本当に起こるのならば、

 一人の社員が、企業に革新をもたらし、
 一人の起業家が、市場を大きく進化させ、
 一人の社会起業家が、この社会を変革する。

 そうしたこともまた、起こるからです。

 そして、もしそうであるならば、
 いま、我々に求められているのは、

 自らが、その「ゆらぎ」となる、
 小さな勇気なのかもしれません。



 
 田坂広志

社長 「安達さん、私は社員にいつも言っているんです。人生を変えるには、ほんのちょっとのことを知るだけでいいんだ、と。」

私 「はい。」

社長 「一つ目、人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣です。「続けること」そのものに価値があります。例えば、「早起きする」であったり、「通勤時間に必ず本を読む」でもいい。仕事も同じです。電話を毎日10本する、であったり、お客さんにこころをこめてメールを書く、でもなんでもいいです。とにかく、小さい習慣から人生は変わります。」

私 「でも、大きくは変わらない気もしますが…」

社長 「そう思いますか?電話を毎日10本かけた社員は、トップ営業になりました。こころをこめてメールを書いた社員は、リピート率No.1です。2年もすれば、誰にでも自信が生まれます。」

私 「…」

社長 「とにかく、何かを続けることが出来た、という実績が人生を変える第一歩です。」

私 「確かに…そうですね。」

社長 「二つ目、先ほどの習慣が意識せずにできるようになったら、次の習慣に挑戦する。なんでもいいから、常に新しいことを始めることです。」

私 「なんでもいいんですか?」

社長 「本当に、なんでもいいです。挨拶を欠かさない、でも、9時を過ぎたら食事を慎む、でもいいです。自分が前から気にしていたことをやればいいんです。」

私 「確かに…私もやりたいとおもっていたこと、あります。」

社長 「ここまで、だいたい皆5年かかります。でも皆、見違えるようになりますよ。」

私 「でも、習慣を続けられない人もいるんじゃないですか?」

社長 「そのとおりです。そこで、三つ目、一つ挫折したら、次のものを設定する。無理して出来ないことを続けない。失敗は、それ自体がノウハウです。習慣には自分に合うものと会わないものがありますから、ムリはしない。重要です。先ほどの「電話をかけ続ける」という社員は、そこに辿り着くまでに二回ほど挫折していますよ。何かができない、ということについて、罪悪感を感じる必要は全くありません。「できないこと」がわかることは大事です。」

私 「なるほど…」

社長 「四つ目です。決して他人のせいにしない、ということを守ってください。他の人のせいにするということは、自分の人生を自分で決めていない、ということです。」

私 「嫌な上司のせいであっても?」

社長 「ハハッ、そうですね。仮に上司のせいであっても、自分のせいであっても、結果は同じですから、悩むだけ時間の無駄でしょう?」

私 「…」

社長 「五つ目です。人に親切にする、ということを守ってください。

私 「普通ですね。そんなのでいいんですか?」

社長 「もちろん。大事なことです。すべての変化は、人に親切にすることから始まるんですよ。安達さんは、電車でお年寄りに席を譲ってますか?」

私 「むー…。」

社長 「最後です、「人生を変えようと思った時点で、既に人生は変わり始めている」と思ってください。

私 「…どういうことでしょう?」

社長 「50歳で人生を変えたい、という決意がどれほどのものか、安達さんに分かりますか?」

私 「相当の決意、ということでしょうか。」

社長 「そうです。だからこそ、私は50歳以上を面接する、そして、今の話に賛同していただいた方々だけを、採用するのです。私は、そういう方々をリスペクトしているのですよ。」

 

 

中年になったら人生は変わらない、とか、人生を軌道修正するにはとてもエネルギーが要る、といった言説を見る度に、私はあの社長の言葉を思い出し、「そんなことは決まってない」と思い返すのである。


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