マネジメントの父ドラッカーによる「7つの名言」

 人は社会的動物である限り、誰かと協力して生活していかなければならない。そこには常に、「チーム」や「組織」がある。そしてこれらを上手く運営する方法が、「マネジメント」だ。
ピーター・ドラッカー氏は現代最高の「マネジメントの父」と言われる人物だ。いくつもの名言を残していることでも有名だ。


■疑問を持とう

「結果は問題を解決することではなく、別の機会を探すことで得ることができる」
ケーキをどう切り分けるか悩んだ時、上手く5等分する方法を考えるほか、あと4つケーキを焼くかどうかを考える。問題に取り組む時は、一度問題の「枠」を外して考えると良い。


■「やらないこと」を先ず考える

「すべきでもないことに大きな労力を割くことほど、ムダなことはない」
時間管理をしようとする時、いかに正しく物事を進めようと考えるより、いかに正しい物事を行えるかに労力を割くべきだ。何かを始める時は、まずすべきでないことを洗い出すと良い。


■「良いところ」をより良くしよう

優れた者をさらに優秀にするより、無能を凡人にする方がはるかに大きなエネルギーが必要だ。
良いモノを最高にすることの方が、悪いモノを普通にするより簡単。なんでもかんでも手を出すよりも、自分のコレと決めたことを最高のモノにするようにするべきなのかもしれない。全てが満遍なくできる人は代替可能だが、1つのこと突出している人は代えが効かない。


■自分に「多く」を求めよう

「自らに要求しなければ、成長はしない。 多くを要求すれば、何も達成しない人間と同じ程度の努力で、巨人にまで成長する」
自分に課すハードルの高さは、姿勢や目線までも高くする。もしどうにか跳べそうなハードルを目標にして頑張っているなら、絶対に跳べないハードルを目標にして頑張るライバルを見て欲しい。同じ内容の仕事でも、クオリティは全く違うはずだ。

 
■予期せぬ事態こそ宝

「予期せぬものは、通念や自信を打ち砕いてくれるからこそイノベーションの宝庫となる」
凝り固まった通念や高々と積み上がった自信は、そう簡単には崩れない。だからこそ、自分を真っ向から否定する現実に遭遇した時こそ、自分を全く新しく「刷新」するチャンスなのだ。予期せぬものを、歓迎しなければならない。


■「じっと」することも、行動の一つだ

「何も行動しないということは、いかなる行動にも劣らない立派な意思決定である。 問題に対しては、つねに行動をとらなければならないという考えそのものが、迷信にすぎない」
「問題には必ず答えがある。そして答えにはたどり着かなければならない」幼い頃からの教育により、私たちはそういう「迷信」を刷り込まれて来た。だが、現実では常にそうとは限らない。何も行動しないこと、機が熟するまで待つことも、時には必要だ。


■間違えが多い人は、優秀だ

「人は優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新しいことを試みる」
イチローは天才的バッターだ。それでも10回打席に立っても半分以上は凡退する。百発百中は現実ではありえない。ヒットを打つためには、何度も打席に立たなければならない。成果とは「率」のようなものなのだ。