スマホ無しで暮らした男性が見つけた「本当に大切なこと」

もはやスマートフォンは、私たちの生活から切り離せないアイテムとなっている。しかし、スマホは人間が生活していく上で、果たして必要不可欠なものだろうか?

そんな考えを持つ者は、世界にもいる。トム・グローテウォールさんは、自らの体験をもって「スマートフォンがいかに必要か?」を問い直した。方法はじつにシンプルだ。約1年半、グローテウォールさんはスマホを手放し、生活をしてみたのだ。

以下は彼が「スマホを持たない生活」のなかで気づいたことである。


☆皆、現実よりも画面を優先している

スマホを手放したグローテウォールさんが、最初に気づいたのは、多くの人がどこにでもスマホの画面を見ていることだったという。レストランではもちろん、映画館ですらスクリーンそっちのけで画面を見ている人が・・・。
画面のなかと今立っている場所、本当に大事なのは、どちらなのか?


「手書き」だからこそ、伝わる感情がある

当然のことだが、1年半の間、グローテウォールさんは、自分の彼女にメールを送らなかった(送れなかった)。しかし、そのことで彼は手紙の素晴らしさを再発見することになった。

手書き文字には温かみがある。それは、マシンガンのようにひっきりなしに送受信される画面の文字からでは、とても感じることのできないものだったそうだ。


「目を合わせる」ことの大切さ
 
グローテウォールさん曰く「スマートフォンはまるで“目のタバコ”だ」。毎日のように画面をチェックする回数や時間は増え、それだけ人とアイコンタクトをとる機会は減っていく。

しかし、目を合わせるという行為は、とても大切だ。その有無が相手との信頼に比例する。


本当の「つながり」は、リアルにこそある

スマホを通してコミュニケーションの幅は広がった。遠く離れた場所にいる人とも、リアルタイムでつながることができるようになった。それはとても素敵なことだ。
しかし、一方で現実に目の前にいる人や起こっている出来事をおろそかにしてはいけない。

グローテウォールさんは、最後にこう述べる。

人生をコース料理で例えると、スマートフォンの恩恵はサイドディッシュにすぎない。

では、メインディッシュとは何なのだろうか。 答えは、あなたの目の前にあるはずだ。