◇自然に沿った生活

自然の仕組みの原則は以下のようになります。
・自然とは、ありとあらゆる生命(いのち)を産む、育む、伝えていくシステムである
 
・あらゆる生命とは動物(人、動物、鳥、魚、虫など)、植物(草、木、花など)微生物(原虫、真菌、酵母、細菌、ウイルスなど)のすべてになる
 
・どれもが地球の分身という生命であり、この意味において等価であり、人も含めどれが上も下もなく、ただ役割の違いがあるだけである
 
その他にも重要な自然の摂理 
・全てが全てを互いに支えて循環しており、不要なものは何もない
・何も要求しない
・自動的に調整されている
・短期的ではなく長期的(最終的)な目的のために調節される
・個ではなく全体のために働く
・持続可能な(持続していく)システムである
・例外はない(真の平等)
 
さて、自然の摂理、法則について理論的に書きましたが、抽象的すぎるため、具体的な自然に沿ったものの選択の仕方がわかりにくいかもしれません。
 
そこで、どのようにすれば自然に沿っているかの判断をより実践的にわかりやすく示したいと思います。
この判断の方法は、普段の日常生活から仕事や健康など生涯の問題に至るまで、ありとあらゆる選択に適応できるものとなります。
 
例えば、どのような食事を選ぶのか、どのような服を着るのか、どのような洗剤を選ぶのか、どのような仕事を選ぶのか、選挙でどの候補者を選ぶのか、子どもに大切な何を伝えるのかなど、ありとあらゆることに関して応用できるのです。
 
あらゆる情報が氾濫しており、全く逆のものも含めて、様々な情報が次から次に現れ、勉強すればするほど「どのように考えれば良いのか」分からなくなります。
 
情報が無限にあるということは情報がないことと同じなのです。
枝葉の情報を集めれば、自分の考えに沿ってどのようにでも理論を組み立てることが出来ます。
例えば、私は砂糖の摂取を控えるように指導していますが、砂糖の利点だけを寄せあつめて、一見完璧な「砂糖を摂るべき本」を書くことも出来るのです。
 
しかし、これから示す考え方は、枝葉ではなくもっとも大切な中心にある原則で、すべての考え方のベースになりうるものです
この考え方を本当の意味で理解すれば、もはやありとあらゆる情報の選択に迷わなくなると考えています。
 
まず、重要な原則として以下を押さえる必要があります。 
・この世界に存在するすべてのものには意味があり、無駄なものはない
・本当に正しいこと(自然の法則)は、あらゆる生物・空間・時間・次元においても正しい
 
簡単に言えば、自然の法則は、自分にとっても、自分以外のすべての人にとっても、人以外のすべての生物にとっても、また、いつの時代も、どこにいても変わらないものなのです。
 
つまり、自然の法則は、全ての生命に平等で調和的に働き、全ての生命を生かし発展させるためにあります。
 
人にのみ都合の良いこと、ましてや日本人にだけとかお金持ちにだけなど特定の人にのみ都合の良い自然の法則などあるはずがないということです。
 
繰り返しますが、一時的に都合がよく見えることでも、自然の法則に合っていないことは、短絡的で、どこかが必ず間違っているのであり、最終的には自分を含めてすべてに良くない結果となります。
 
また、人間も自然の一部として存在し、その活動も含めて自然だという意見があります。
間違いではないと思いますが、人には自由意思があり、その活動をどのようにするか(自己中心的で行くのか、調和的に行くのかなど)の選択が出来ます。
知性を持った生命体としてその能力をどのように発揮するのかが人という生命全体の生きる意味にもなるでしょう。
 
では、自然に沿ったことを選択するための具体的な判断の方法を示します。 
生物的、空間的、時間的の3つのパターンを示しますが、どれも同じで、今の自分から初めてどんどん範囲を拡大していきます。
 
自然に沿う選択とは、どこまで拡大しても(右にいっても)良いものを選ぶという事です。
 
① 生物的
 人→動物→植物→微生物→地球
 
② 空間的
 自分→家族→親戚→仲間→地域→日本→世界→地球
 
③ 時間的
 今→1週間後→1ヶ月後→1年後→10年後→100年後→1000年後…
 
これから行おうとするすべてに関して、以下の様に選択すれば、ほぼ間違いなく自然に沿った選択ができます。
 
・人にとっては都合が良いけど動物にとっては良くない事よりも、人にとっても動物にとっても良い事を選ぶという事です。
さらには、人にとっても、動物にとっても、植物にとっても、微生物にとっても良い事のほうがさらに良い選択という事になります。
 
・自分にだけ都合が良い事よりも、自分にも家族にも、日本人の全てにとっても、世界中の全ての人にとっても良いと思われることをすれば良いのです。
 
・本当に正しいことは今も、10年後も1000年後も100万年後も正しい事なのです。
 
 


 <微生物の排除が病気を作る>


 
ヒトは細胞数の10倍もの微生物と共生しています(これをマイクロバイオームと言います)。これらの微生物の遺伝子をすべて合わせるとヒトの数百倍にもなります。

① 人は単独の生物ではなく、微生物と共存している生態系であるということ
皮膚、口の中、腸など外部と接触する場所には、おびただしい数の微生物が住んでおり、腸内細菌だけでも100兆個にもなる。ヒトは自分の細胞の10倍もの細菌(常在菌)と共生している。

②この微生物を排除したことが、急増している21世紀の病気の真の原因であること
21世紀の病気とは、肥満、アレルギー、自己免疫疾患、自閉症、精神疾患(心の病)、がん、過敏性腸症候群などが含まれる。

③これらの21世紀の病気のベースに「炎症が続いている」という免疫の異常がある
炎症は免疫反応の一種です。つまり、免疫の異常が続いている状態。生活習慣病など、あらゆる慢性病にも免疫の異常による炎症が関与しているということがわかってきています。

④免疫を統制しているのは免疫細胞だが、さらにそれをコントロールしているのが腸内細菌である

⑤心臓病、がん、脳卒中は単に寿命が延びたために発症するわけではない
つまり、腸内細菌などの常在菌が大きく関係している。

⑥微生物を排除している原因として以下がある
・抗生剤の使い過ぎ
・抗菌グッズ 抗菌石けん、洗剤、タオル、衣類、食器、ボディーソープ、シャンプー
・食事(欧米型)高脂肪、高糖、低食物繊維
・出産の環境 病院出産の増加、帝王切開やミルク哺乳など

⑦グルテンフリー、カゼインフリー、ラクトースフリー、パレオ・ダイエットなど様々な食事法が
 流行っているが、本質はより深いところにある
つまり、これらが問題になる原因は食品(グルテン、カゼイン、ラクトース)にあるのではなく、腸内細菌の異常がベースにあるからこそ起きる。

⑧リーキーガット症候群も食べ物やカビが主因ではなく、腸内細菌の問題が最も根底にある
「リーキーガット症候群」とは腸粘膜の損傷により、様々な有害物質が体内に取り込まれやすくなっている病態で、上記の21世紀の病気のほとんどに関与しているという意見があります。原因として実にたくさんのものが想定されています。
砂糖・牛乳・小麦・カフェイン・アルコール・キシリトール・フッ素、アレルギー、食べ物(農薬、添加物、トランス脂肪酸、放射能)、腸や腸内細菌のダメージ(抗生剤、熱さまし、ステロイドなど)、胃酸の減少(胃薬の多用)、重金属、感染(真菌、細菌)などです。

⑨病気の改善には様々の栄養を摂ることよりも、腸内細菌の状態を最善に整えること
腸内細菌が元気であれば、ビタミン、ミネラル、酵素、ホルモン、有害物などのすべての問題が解決する!(腸内細菌が補ったり、処理してくれるという意味)。